ペンダントの魔法【stpr】［6］

episode48 ページ27

Aside




『このネックレス、お母さんに似合いそう…！』






『…Aも似合うんじゃない？』




『えぇ…？私には似合わないよーwオシャレとか、そういうのまだわかんないし…』









何気ない会話が続く。それでも、違和感は抜けない






これが”日常”なのに




当たり前の休み。それでも違和感がある






『……A、静かに』






『え？』






『何か聞こえる。…耳を澄まして』





耳を澄ます…？……何か聞こえるって…








“きゃぁぁぁぁぁｯ！！”








『…！！悲鳴！A、こっちに来なさい！』






『っ！！』




なにか、何かが重なる



















“目を覚まして！！”









『っ…！？またっ…』




眩しいっ…



















『A、先に行きなさい』






『…え？』





また…急に当たりが光って、違う場所に来る







ていうか…ここ…





『燃えてる…』





…見覚えがある






『A。先に行きなさい、戻るの』





『…っ、や、だ…』





『…A……』






お母さんの言う事、聞かなきゃいけないのは理解してる





でも…ここで止めなきゃいけないと思った





何も理由はない、ただ…止めろって…本能か何かが言ってる気がする






『時間がないの、急ぎなさい』





『……っ、ちゃんと…帰ってくる…？』






『……帰れないの』





……あれ、なんだ…この感じ





知ってる、この会話。でも…同じじゃない







お母さんは、笑って…大丈夫、後から行くよって、言ってたのに





あれ…？なんでこんな事考えてるんだ…私、前にも＿











『よく聞きなさい。貴方は危ない状況に居るの。急いで戻らなければ、貴方は死んでしまう』







『…どういう、こと…？』







『これは夢。現実じゃない』








…あぁ、やっぱり…3年前、お母さんはここで同じような状況で死んだ






後から行くって、嘘をついて






『A。…現実じゃない、この夢の世界で貴方と話せてよかった』







『…お母さん…っ』







『貴方には、仲間がいるでしょ？それもずっと見てた。…早く戻って。貴方が死んでしまったら、



お父さんも、仲間も悲しんじゃうからね。…ずっと、見守ってるよ』









『っ…ありがとうっ…』





私も、話せてよかった＿＿







また、眩しいくらいの光の包まれて、私は目を閉じた

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