ペンダントの魔法【stpr】［6］

episode47 ページ26

Aside





『A』






ん…ぅ






誰かが私の名前を呼んでる







『起きて、A』






『っ…？』







眩しい…誰…？









『…！？え…？』







『ほら、着いたよ。ほんと中々起きないんだから…お父さん似ね』







な、んで…どうして、







『お母さん…なんで、生きてるの…？』






『？何言ってるの？生きてるのって…当たり前じゃない、夢でもみてたの？』







え…夢？だって、お母さんは…3年前、死んじゃって…







今、私は………あれ…？








私、何してたんだっけ…？







『早く行くよー、バック持って。お父さんの誕生日プレゼント買いに来たんでしょ』





『……ぇ…あ、そっか…急いで行かなきゃね！私、買うもの決めてるんだ』





『ふふっ、お父さんすっごい喜ぶよ』





…何してたか思い出せない…ぃや、寝てただけか



















“Aちゃん”








…でも、すごい…鮮明に、何かを覚えてる。…その何かがわかんないけど…








『…長い、夢だったな…』






『何買うの？』





『ぁ、ハンカチ。お父さん、訓練とかで汗よくかくから。丁度いいのかなーって』





『確かにそうだね、常に持ち歩けるし…ハンカチ屋さん行こうか、色んなデザインあると思うよ』





お母さんと久しぶりに買い物しに来たな






……なんだろ、凄く何か引っ掛かるな





私…本当に夢の中で何してたんだろ。





何も…変わってないよね。




うん…変わってない。なにも、変わってないよ



















“Aｯ！！”







『っ…！？』








眩しっ…！



















『…A？』






『…！ぇ…』







『どうしたの？具合でも…悪い？』







『…え…』








え、何ここ…ハンカチ屋さん…？







なんで…私さっきまでお母さんと話しながら、お店の中見てたのに







急に…







『ぁ、なんでもない！…ぁ、このデザイン良くない？黒だし…汚れ目立たないよ！』





『……そうだね、それにしようか』







『…うん！』








なんで…私…








『A。夢の中で何してたの？』




『え？』




『夢。寝てたでしょ？何してたの？』




『…何もしてないよ！』




『そう…あ、ラッピングできたみたい。受け取って』






『うん…』






なに、なんなの…この、言葉で表せない違和感は

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