episode43 ページ21
Aside
「かはッ…っ…」
何十分戦ったんだろう…
全身が震える、上手く力が入らない
瑠衣「…そんなもんで仇を取ろうとしてたの?…君もここで母親のように死ぬんだよ」
「…っ!!お母さんの事、馬鹿にしないでっ!!…っ…ぅ…」
声を張れば傷が痛む
瑠衣「馬鹿にするも何も…事実じゃん。君も母親も弱い。だから、死ぬの」
「…っ…」
お母さんは弱くなんかない
お母さんは強いんだ
あんなに細い体で、私を守ってくれる
瑠衣「……ここに残った時点で、君の死は確定してる。ほら、周りを見てみて?」
「…っ…!…下の階まで…炎が…」
私の周りにも炎が燃え盛ってる。足場は本当に少しだけ
今この階で生きるのが…不思議なくらい
瑠衣「さぁ、仇打つんでしょ?ほら…来てみなよ?w」
「…っ…異能力:氷柱っ!!」
瑠衣「っふ、”よっわ”」
「っ…!ぅぐっ…」
“どさ”
もう…限界なんだ…
自分でもわかる。体が動くことを望んでない
全身痛む。もう、立ちたくもない
一回、思い切り腹部を殴られたから、大きな動きはできない
とっくに体は限界を迎えてた
「…はぁっ…げほっ…」
煙のせいで咳が出る。
お願い、動いて…
私、やらなきゃいけないこと残ってるんだ
っ…お母さんを、殺したっ、あいつを…絶対に私がこの手で倒す
全部奪われた、あいつに
お父さんも悲しんで…凄く泣いてて。
家族を泣かせたあいつが私はどうしても許せない
立て、動け。…死んだって、どんなに怪我したって…あいつだけはっ…
「…っ、…はっ…ぃ゛…」
瑠衣「……根性あるねぇ、母親と同じだ」
「…!おかあ、さんと…?」
瑠衣「君に会うって、約束したから。死ねない。君の母親はそう言ってたよ」
「…!!」
瑠衣「でもまぁ、俺には関係ないからさwそのまま…殺しちゃったw」
ダッ!
気づけば、体がものすごい速さで動いてた
「ぅわぁぁぁぁッ!!!」
瑠衣「無茶苦茶だよ。君も母親のように殺してあげるっ!!」
ぱちん
指を鳴らす音
それと同時に
瑠衣「”爆ぜろ”」
「___!?」
周りの炎が一気に火力を増して、そのまま爆発した
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ゆん - こんばんは!最高です!ありがとうございます!久しぶりに感想を書こうと思います。主人公が自分を犠牲にしてみんなを逃すのはすごいなって思いました!ちなみに43話ぐらいです。主人公強いですね。応援しています! (10月17日 20時) (レス) @page22 id: 55e7b9ecf1 (このIDを非表示/違反報告)
雪那 - やっほ!夜中にごめんね・・・やっとepisode41まで読み終わった!今週は怒涛だから、また来れないかもだけど、絶対読みに来るからね!無理しないでね!また来まーす! (10月16日 23時) (レス) @page19 id: 956d4fad93 (このIDを非表示/違反報告)
レモネード(プロフ) - 雪那さん» 雪ちゃぁぁん!!久しぶりぃぃ!!そかそか、リアルが忙しかったんだね‥episode25か!私的にその後の展開まじおすすめ、私結構こだわったんよ!雪ちゃんのペースでゆっくり見ていってね!遅くても返信しにくるし、コメントもたまにでいいからくれると嬉しいな! (10月9日 18時) (レス) id: b80b2812a8 (このIDを非表示/違反報告)
レモネード(プロフ) - 無月さん» バグかぁ、私も一時期そうなってたw全然ゆっくりでいいよー!一日の終わりにぜひ✨気負わないでいいよ、とかそういうコメント嬉しい‥ほんとにありがとう!物語の設定、伏線回収は結構意識してるから気づいてもらえて嬉しすぎる‥!!てか、気づくなんてすごいね!? (10月9日 18時) (レス) id: b80b2812a8 (このIDを非表示/違反報告)
レモネード(プロフ) - 幸さん» まじ生きててよかったよねぇ!!私も読者側だったらそう思うわ!小説書くのは本当に楽しいw今続編作って、書いてるところだから待っててね! (10月9日 18時) (レス) id: b80b2812a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レモネード | 作成日時:2023年8月12日 17時