ペンダントの魔法【stpr】［6］

episode42 ページ20

莉犬side




まっすぐ落ちて行く






優しく微笑んで、後から行くと言ったAちゃん







…前も言ったじゃん…強がるなら、もっと…ちゃんと平気なフリしてって







あんなさ、泣きそうな…でも、どこか安心したような顔で言われても







莉「っ…何も、説得力ないってばっ…」







ちゃんと強がってよ…絶対に無理しないって誓って






誓わないなら、大丈夫って言わないでよ









Aちゃんが作ってくれた緩やかな坂に、逆らうこともできずに落ちていく












“どさっ”









莉「…っ…」








止まった。ここは一番下。地上だ








さ「っ…くそっ…」








る「っ……A、ちゃん…っ…」








こ「…ぅっ…ばかっ…馬鹿すぎるって、マジでっ…ぐすっ…」









ジ「…何も、できなかった…」






莉「っ…Aちゃ、んっ…」








みんな、目に涙を溜めて話す








天野「…っ……お嬢っ…そんな…」








こ「…1人でいっつも、いっつも抱え込んでっ…仲間いるってずっと教えてるのにっ…！！！」







る「そんな、頼りないんですか…馬鹿…馬鹿です、ほんとに…」







さ「…………」







莉「……！！ぅ、上…！！」








ジ「…へ？……！！炎がっ…！！」









さっきと、比べ物にならないくらい燃え盛っているのがわかる







さ「…！Aっ！！」







莉「どうしようっ…」








このままほっとけば、Aちゃんはっ…







？？「……ぅ、行こ…」







こ「…！？ぇ、あ…！な、”なーくんっ”…！！！！」







ジ「なーくんｯ！！！」








な「っ…行こう…早くっ…」







る「待ってくださいっ…大丈夫なんですか…？怪我は、体調はっ…」








な「そこまで痛くないよ…へーき」







でも…なーくん…あいつには、トラウマがあるんじゃ…








な「…弱虫から、卒業したい…。おれ、大丈夫だよ。あいつが目の前にいたって、きっと平気。




だって、最高の仲間がそばにいるもん」








莉「…！！なーくん…」







俺の考え、見透かされてたみたいだな…w








さ「行くのは良いけど…どうやって行くんだよ…もう色んな階に炎が燃え移ってる」






そっか…確かに…





る「…水？でも…ころちゃんはまだ本調子じゃないですもんね」




こ「うん…ごめん」




ジ「！気のせんでいいよ」




時間がない…早く、いい方法考えなくちゃ…

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