ペンダントの魔法【stpr】［6］

episode34 ページ12

Aside




？？「そうはさせないから！！異能力:獣化」






え＿？









瑠衣「っいっ、たっ……鋭い爪だね…。初めてあったな、獣化の異能力者」







獣化っ…？！








じゃあ、莉犬くんはっ…







莉「はっ…A、ちゃん…け、が…してない…？」








「ぁ、してないですっ…でも、莉犬くん…獣化使っちゃったら…」









前みたいに、暴走しちゃうんじゃ










莉「…ふーっ…ふー…っ…！！ぅ、ぐっ…あぁ゛っ…！！」











…！！やっぱり…暴走したら、辛いって一番わかってるのは莉犬くんなのに













『獣化？うーん…ちゃんと使えたら、便利だけどねw…俺の場合、特殊すぎるからさ』







『…暴走してる時って、どんな感じなんですか？』







『え？なんだろう、ただ…自分と戦ってる。みんなのことは見えてるんだ。だから、必死に自分を押さえ込もうとしてるよ』











コントロールの効かない自分の体を、必死に抑えようとするのは一番辛くて、苦しい




こうしたいのに、こんな事したくないのにって…自分の意思と反対に動く自分の体を見ていたら…




私だったら嫌になって、逃げ出したくなる。自分を押さえ込むのもやめてしまうだろう





でも、莉犬くんは頑張ってる。戦ってる。






辛いって、わかってたはずなのに…どうしてっ…







さ「そういうことかよ、…」





「…ぇ、さとみくん…？」






さ「A、ちょっと待ってろ」






なに、何する気っ…？でも、ここは任せよう









瑠衣「自分をコントロールできないんだね、あの子。ちょっと特殊…」







「…っ！」







そうだ、こいつがいた








早く、早くしないと。鍵は開けれた、あとは外に連れ出すだけ









瑠衣「…なに？wじーっと見てさぁ…もしかして、隙がないか狙ってるでしょ？」







なんでもお見通しか…







「そうですけど…チャンスを逃すなんて、そんな事しない」







一瞬でいい、そうしたら氷漬けにして足を固定すれば…







周りの炎、あいつの異能力が心配だけど…少しだけなら時間を稼げるだろう







瑠衣「周りを見てごらん？炎がたっくさん！君は今、何を考えてる？仲間のこと…？それとも…



あの日のこと＿？」






「っ！今だっ…異能力:冷結冷華っ！！」






瑠衣「っ…！？早いっ…すごい、頭いいんだ」








今しかない。少しでも、炎がない外に繋がる扉の方へっ！！

episode35→←episode33

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す