2乗車 ページ2
まふまふside
そらるさんに連れてこられて着いたのは、袋小路のような場所。
不気味だがそらるさんがいつも来てるであろう場所なのだ、大丈夫だろう。
そらるさんに肩を貸しながら立っていると、不意に車の音がし、後ろを振り向く。
｢お迎えにあがりました、今日は御二方でよろしいですか？｣
タクシーのような綺麗な車に、スーツ。
声は電話の時みたいに機械音で、気が狂いそうだ。
でもそれよりも可笑しいのは。
その人が、顔を仮面で隠している事だ。
｢え、えーっと…。｣
｢慣れているつもりです、そらる様のお相手は。お乗り下さい。｣
怒っているのか悲しんでいるのか普通なのか分からない。
何せ顔も声も分からないのだから。
しかも身長や体格で分かるはずの性別が分からない。
まさにこの人ははてなマークを擬人化したような人だ。
怪しみながらも車に乗ると、その人が運転席に座りながらそらるさんに話しかける。
｢そらる様、本日はご自宅ですか？それとも私の家ですか？｣
｢んー…い、え。｣
｢私の家ですね、かしこまりました。｣
なんで分かるんだろう。
その人の理解力に驚く。
それに私の家ってなんだ？
戸惑っている僕を無視して更に仮面の人は話を続ける。
｢お代金は御二方の分いただきますが、大丈夫ですか？｣
代金…。こんな危なさそうな人に払うのは嫌だけど、仕方がない、タクシーだと思おう。
そして一体何円だろう。
｢では、まずはどちらから…。｣
｢……？何を…？｣
｢貴方の事ですよ。｣
｢はい？｣
｢貴方様の情報を1つくださいませ、それがお代金です。｣
情報？そんな変な代金あるのか？ますます白うさぎと一緒に穴へ落ちた気分だ。
｢ま、ふまふ……なんでもいいから…お前のこと話せ…。｣
｢は、はい…？｣
｢自分の、情報言うだけで…家まで送って……くれんだよ…。｣
｢そ、そんなお得なサービスあります…？｣
疑問しか浮かばない僕に仮面の人は言う。
｢私は人が好きなので。｣
なるほど、変な人だ。
とことん怪しい。
けどそれだけで動いてくれるなら有難い。
｢車を走らせるので、どうぞお話ください。｣
｢は、はい……僕の名前は相川真冬です、彼方さん基そらるさんとは、ユニットを組んでいます。……こんな感じで大丈夫ですか？｣
情報ってこれでいいのかな、自分の事説明するならこれぐらいしかないのだけど。
｢ありがとうございます、では彼方様も…。｣
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ちょこ - とてもよかったです！その後話が欲しい！ (2021年1月7日 19時) (
レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
はる - (ゝω・´★) (2019年8月27日 2時) (レス) id: 9386fcb447 (このIDを非表示/違反報告)
はる - 飴さん» いえいえ。飴さんはこれからも神作を作り続ければ、いいのです！(ゝω・´★) (2019年8月27日 2時) (レス) id: 9386fcb447 (このIDを非表示/違反報告)
飴 - はるさん» ありがとうございます！ (2019年8月26日 19時) (レス) id: ff02591f43 (このIDを非表示/違反報告)
はる - キス魔サイトから来ました！この作品も、とっても素晴らしい作品ですね！(*´∀｀)ノこれからも頑張ってくださいね！応援してます！(*ゝ｀ω・) (2019年8月25日 3時) (レス) id: 9386fcb447 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飴 | 作成日時：2019年8月23日 12時
