3乗車 ページ3
まふまふside
「俺ー?もー喋ること無くない?」
「なんでも良いんですよ。」
「……バナナがー…嫌い。」
「ありがとうございます。」
「は?」
なんだ自分の情報で好き嫌いを話す三十路って。
けど誰も突っ込まない。
「え、えぇっと…もしかしてそういう系言った方が良かったんですか?」
「お客様の事だったらなんでも良いので、ですが『知り合いに○○が居る。』などは受け入れ難いですね。」
「なるほど…。」
もう違和感に慣れてしまった。
感覚が麻痺する。
「真冬様も私の家でよろしいでしょうか。」
「へ!?と、とんでもない!!家に帰りますよ!!」
「……そうして。」
「勿論です!」
「では、ご自宅を教えてくださいませ。」
流石に初対面の人の家に泊まるのは気が引ける為、自分の家の場所を言う。
「また情報を話させるような形になってしまいすみません、では先にそちらに向かいましょうか。」
優しいんだろうけど、機械みたいな声の仮面の人の優しさは残念ながら届きにくい。
そして気づいたらそらるさんは寝ている。
話す事もないって言ってたぐらいだし、だいぶこの人のタクシー?に乗っているのだろう。
しばらく黙って乗っていると、段々眠くなってきたが、家の近所まで来たので眠らず。
「着きましたよ、ここで合っていますか?」
「はい…ありがとうございます。あの…そらるさんは?」
「そらる様は私の家で睡眠を取られるそうです。安心してください、その場合のお代金は取りませんから。」
少し、仮面の人が微笑んだ気がした。
気の所為だろうか。
「じゃ、じゃあお願いします。」
「お任せ下さい。」
そらる様と彼方様を使い分けるの凄いなーなんてくだらないことを考えながら家へと入った。
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ちょこ - とてもよかったです!その後話が欲しい! (2021年1月7日 19時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
はる - (ゝω・´★) (2019年8月27日 2時) (レス) id: 9386fcb447 (このIDを非表示/違反報告)
はる - 飴さん» いえいえ。飴さんはこれからも神作を作り続ければ、いいのです!(ゝω・´★) (2019年8月27日 2時) (レス) id: 9386fcb447 (このIDを非表示/違反報告)
飴 - はるさん» ありがとうございます! (2019年8月26日 19時) (レス) id: ff02591f43 (このIDを非表示/違反報告)
はる - キス魔サイトから来ました!この作品も、とっても素晴らしい作品ですね!(*´∀`)ノこれからも頑張ってくださいね!応援してます!(*ゝ`ω・) (2019年8月25日 3時) (レス) id: 9386fcb447 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:飴 | 作成日時:2019年8月23日 12時