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受け流し、躱す ページ17

「はじめ!」

みすみんが木刀を振りかざす

この守備で大切なのは攻撃を見極めること

みすみんの体の動きをみて
右上から左下に向かう軌道で刀身が降りてくることを予測し木刀を構える

振り下ろされた木刀の衝撃を全て
受け止めるのではなく
自分の木刀の刀身の上を
滑らせるようにし受け流す

だんだんスピードを上げながら
それを何度か繰り返せば

「そこまで!」

また古市さんの掛声が聞こえた

いつの間にか止めていた息を思いきり吐き出し
額から流れる汗を拭う

危なかった息するの忘れてた!

木刀に体重をかけるようにして
何度か深く呼吸を繰り返す

ある程度息が整ったあと説明のため顔を上げる

「はぁ...はぁ...はぁっ
まあ!とりあえずこれが2つ目の守備
受け流しですねっ...はぁ...っ

ふーっ...はい!えっとですね
これは受け止めとは違ってあまり負担がなく
息が合えば合うほど早く長くやれますね!

相手との練習次第でかなり変わってくると思います」

「A大丈夫〜?」

「大丈夫!みすみんとの攻防楽しすぎて息するの忘れてただけだから!」

「オレも楽しいよ〜!おそろいだ〜!!」

本当に可愛い!
みすみんの頭を撫でながら説明を終える頃には大分呼吸が整った

「はい!では呼吸も整ったので次の守備をやりますね

これは上手くいかなかったら結構な物理的ダメージ喰らうので
芝居なら相手とよく合わせるのが実践なら相手の動きからの予測、誘導なんかが大切です
じゃあ
みすみんまた攻撃の方よろしくね」

「わっかりました〜!」

みすみんと向かい合い木刀を構え直し次のアクションの準備をする

「はじめ!」

ダンっと大きな音を立てながらみすみんが動いた

右足を思いきり踏み込み力強く1歩前に出し刃先がこちらを抜いていることからしてこれは振りではなく突きの動きだ

なるべく体を右に傾ければ左側を刀身が通り過ぎる
体制を変えなければ左腹を突かれていた

あっぶな、次は顔か!

頭を後ろに反らし鼻先に触れそうなスレスレなところを通る木刀を一瞬息が詰まった

初手から一手までの間隔が短い
素早い判断と行動が出来なくなったらそこでout

反らした身体を元に戻しながら次に突きがくるであろう右手を外側にずらす
すると案の定先程まで右手があった場所に木刀が突っ込んできた

そこからもみすみんの木刀は
足、腕、肩、顔、腹、首の順に物凄い速さで襲いかかってくる

それを全て予測と誘導でなんとか躱した

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ラビ(プロフ) - 藍羽 -awa-さん» 綴の作品と同列進行なので更新ペース遅くてすみません!コメと応援ありがとうございますがんばります! (2018年9月24日 11時) (レス) id: e4d1cbeb86 (このIDを非表示/違反報告)
藍羽 -awa-(プロフ) - はじめましてー!!ほんともうごめんなさい突然!私も三角だーいすきで!すごくすごく気に入りました!更新頑張ってくださいね!応援してますっ! (2018年9月24日 1時) (レス) id: 9753f354a0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ラビ | 作成日時:2017年11月5日 13時

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