貴方にあって世界が色付いた[斑鳩三角]

守備の基本 ページ16

いづみさんと話した内容は簡単に言ってしまえば軽く皆に教えるようにアクションをしてほしいとのこと

万里に続きやるぞと声をかければ｢他に頼め｣ときっぱり断られてしまったので
話している間もずっと私に抱きついていたみすみんに頼むと二つ返事でOKがでた

端に寄せていた木刀を手に取り1本をみすみんに渡す
もう1本は自分でもち構える

｢とりあえず軽く守備の基本を教えていきます

まあ色んなことが言われてますが私は守備は大きくわけて3つ＋1つだと思ってます

では､まず1つ目をやってみます

みすみんとりあえず斬りかかってくれる？｣

｢わかった〜！｣

笑顔で大きな声で返事をした後
すぐに切り替えて木刀を真剣な表情で構えるみすみんは本当にかっこいい

はぁーと息を吐きグッと木刀を持つ手に力を入れた時

はじめ！

古市さんが叫んだ

するとその声と同時に走り出したみすみんが私の右肩を狙って上から下へ木刀を振り下ろした

カンッ 木のぶつかる高い音が響く

みすみんの振り下ろした木刀は私の右耳辺りで私の木刀に当たりそこで止まっていた

私は木刀でみすみんの攻撃を受け止めたのだ

次にみすみんは素早く木刀を横に振り今度は左腹を狙ってきた

またそれを受け止めれば

カンッ と乾いた木の音が響く

そこから何度か攻防を繰り返せば

そこまで！

古市さんの声がしたので1度木刀を下ろす

やっぱりみすみんの1発1発は重い

少しジーンと痺れた左手をくるくる回しながら客席の方へ近ずきそちらに身体をむける

｢今のが一つ目の防御､受け止めです

刀だけでなく拳での攻撃でも使われます

よくアニメやドラマなどの喧嘩のシーンでも見かけますね
相手の力を受け止めグッとこらえる
重い1発のときの守備としても用いれられます

今はわかりやすいように止めてるところが分かるようにグッとこられる時間を長くしましたが
そこの時間は劇の内容や演出によってかなり変わってきます
そうですね､例えば
こらえながらセリフを言うシーンをとるのか
激しい攻防を見せたいのか などによって変わりますね｣

では次に2つ目をやってみます

次は素手の場合と木刀がある場合の両方をやることを説明し､みすみんと向き合う

まずは木刀ありの状態で行うためお互いに構える

｢じゃあまたみすみんが攻撃でよろしくね｣

｢わかった〜！でもA大丈夫〜？大変だよね？｣

真剣な表情が崩れ少し心配そうな彼の優しさに笑を零しながら大丈夫だよと呟き

古市さんの方を見て頷いた

受け流し､躱す→←攻守交代

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