【黒バス】貴 「…この世界で、私が生きる価値なんてないし」そう言った君の瞳を俺／僕／私は忘れはしない【中学編】

Live Hope：９ ページ12

貴方side






なんとか和解し、ただいま下校中



赤司君とは家が同じ方向らしいから、一緒に帰っている




会話はない
てか、喋ることなんてない



喋らなくてもいいから、早く帰りたい





そんな思いが溢れ、足の動きが速くなる



赤司「待て」






赤司君に引き止められる



貴「…何」

無愛想に返事をする



赤司君は少し驚き、


赤司「…いや、なんでもない」



そう言った



貴「そ、じゃあね」


赤司「あっ、あぁ…」




なんにもないなら呼ぶな

本当、人間って面倒くさいな…




声に出さなきゃ、伝わんない







本当に面倒くさい


みんなサトリになれば楽なのに




喋んなくていいし
面倒くさくならないし




あ〜あ



嫌だな、人間って




早く死にたい…

誰か私を殺したりしてくれないかな？




なんて願ってる内は無理か


人間…は、なんでいつもこうなんだろう





人と一緒にいて何が楽しいの？

裏切られたらおしまいなんでしょ？





そんなこともわかってないのか、バカめ





所詮、みんな１人なんだってわかってんのかな






仲間と表面上で付き合ってる奴より、１人で一生懸命生きてる奴のほうがかっこいいと思うんだけど



まぁ、いいか






そんなのどーだっていいし









自分では物凄く無表情でいたつもりだった


だけど本当は、







私は、笑っていた




その事に、私は気づいていなかった

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