【黒バス】貴 「…この世界で、私が生きる価値なんてないし」そう言った君の瞳を俺／僕／私は忘れはしない【中学編】

プロローグ ページ2

全ての嘘は黒に染まり









全ての愛は白に染まる









そんな世の中は物凄くつまらなくて









そんな世の中を何度も視てきて









そんな世の中で生きている自分が馬鹿らしくて









何度も何度も









何度も何度も









“死ねばいいのに”









“消えればいいのに”









そう思った









そして、私自身に贈られる言葉も









全て在り来たりなものばかりで









私自身の言葉も









全て在り来たりなものになってしまった









本当の私を見せなくても









みんな、私を信じてしまう









『こんなの私じゃない』









『本当の私を知ってよ』









何度も叫んだ









何度も何度も叫んだ









心の中で









何度も









何度も









声が、言葉が届かない









心の中で、ずっと涙を流し続けている私は









次第に、“私”ってなんだろう、って









思うようになってしまって









希望に満ち溢れていたはずの未来は









真っ暗に染まり、何も見えなくなった









いや、正確には、見たくなくなった









幼い頃、憧れていたおとぎ話









お姫様は必ず、運命の王子様と巡り合い幸せになる









そんなのを、夢見てた









キラキラ輝いている夢の世界を









だけどそんなの絶対に有り得なくて









現実はそう甘くないんだって









そう思った時には、もう遅い









笑顔もだんだんなくなって









気づいた時には、作り笑いしてて









何もかも怖くなって









何もかも信じるなんて無駄だって









自身から人間を引き離して









家族すら引き離してしまって









独りになって









独りきりで涙を流して









独りきりで叫んで









独りきりで、世界に絶望してる私









だからこそ、今更思うんだ









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．









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“幸せ”ってなんだっけ

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