第二十八話[運命論者の悲み] ページ32
探偵社専属治療医師 与謝野晶子の異能により
谷崎潤一郎
谷崎ナオミ
中島敦
倉代A
計四人が治癒された
中でも谷崎と
最後に治療されたAは
探偵社中に悲鳴と治療の最後に
艶っぽい声が響いたと云う
『............って、
何語っとんじゃコラ太宰ィィィ!!!!!』←
「進化したな」
「進化したね」
「しましたねぇ」
「何が?」←
「良い声だったねェ」←
違う、最後の与謝野晶子さん違う←
「......もう罵られても
何も感じなくなってしまった...」←
『』
「聞いたぞ小僧、小娘」
「『ギクッ』」
いつもなら
ツッコミを入れている筈の国木田さんが
ワントーン低い声で話し出す
突然の国木田さんは怖い←
「小僧は七十億、小娘は百億だと?
出世したな、マフィアが血眼になるわけだ」
あ、すっかり忘れていた其の事
まぁマフィアが襲ってきた理由が懸賞金って
解ったとして...
『其れだよ国木田さん。
理由が分かんないんだ、
何故私達に
そこ迄の巨額な懸賞金がかかっているのか、
そして
「そうです!どどどうしようッ」
『あぁまた始まった敦の焦り症』
私より一つ年上とは思えない←
って云ったら幾ら敦でも怒るかな
「そうだ狼狽えるな」
そうそう国木田さんみたいに強く...
...ん?
「確かにマフィアの暴力は苛烈を極める
だが動揺するな
動揺は達人をも_____」
「.........」
あ、敦も気づいた
『国木田さん.........』
そう、
「『
まさに今、動揺するなと私達に説いている
国木田さんの
「」←
クルッ
スッ
「」
今何事も無かった様に戻したぞこの人←
「『ジトー』」
敦も私も哀れみの目で見ていると
「俺は動揺していない!」
とか、何とか叫んで
全く、動揺していないとは言い難い光景を見ることになった
然し...
「.........」
『(敦......)』
敦は悩んでいた。その姿は、
まるで...
"過去の記憶"と云う生き物が
敦に襲いかかり、責め立てている様に見えた...
『(そう云えば眼鏡も頭の上に掛かってたな)』
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作者名:蒼花 | 作成日時:2019年5月23日 18時