爆発〜犯罪者は知っている〜

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「アーヤ、あいつらは置いといて、

取り敢えず、今分かった事を整理してくれる？」



急に言われて私はまた焦った。でも、頑張って事件ノートに走り書きしたの。



「えっと、謎1、事件の犯人らしき者は黒木調査員の調べで、

喜多川 裕司 という母親と2人暮らしをする男性である事が判明しました。

謎2、製造されていた物は消しゴム。

謎3は未解決です。」



「おっけ。」



ほっ。



「というか、何で謎2は上杉が調べて来たんだよ。

俺らの仕事、無くなっちまったじゃないか。」



若武が頬を膨らませて言う。


あっ。そう言えば。


謎2の担当は若武と小塚君だったね。


上杉君の担当は謎3だ。



「謎3が問題だね。外国から輸入でもしたのかな。」



「裕司の兄はロシアにいる。その兄と組んだ可能性も否定できないな。」



「でも、兄、裕司とも縁切ったんだろ？

ロシアにいる、しかも縁を切った兄と接点があるとは思わない。」



うーむ。わからない。


すると、黒木君が言ったの。



「そこは、俺が調べておくよ。」



凄いっ！ 黒木君、流石っ！



「黒木、お前、そんな事も出来るのか…。」


呆然とした顔で忍が言った。



「ロシアにもコネあるの…？」



翼も驚いてた。


まさか黒木君、ロシア語も話せたりするのかな？


何か、負けちゃった気分…。

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