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「ふう、それは
恋心やで」


たくにお昼休みに相談すると
何を今更、という顔で断言される。



「ないないない」



「朝、俺と話してるのみて
妬いてたくせにー」



うっと言葉につまると
図星や、と茶化される。


ほんま、たくはなんでもお見通しやな…。



「明日バレンタインやし
頑張ってみたら?

離れ離れになるまえにさー」


そうか、明日バレンタインか。


毎年、俺とたくには夕方に家に
出来立てを届けてくれていた。


今年もきっと、そうなんやろな



と思ってたのに



バレンタイン当日。



朝は普通に顔を合わせたのに
夕方を過ぎても訪ねてもこない。



ここで、普通なら
なんやねん、弄んだんか


と思うけど



なんとなーく、彼女の今までの行動を
思い返して



俺の方から彼女の家に押しかけた。




『だあ、ふう!?』



「バレンタインは?」



わざわざ催促しにくるなんて思ってなかったらしい彼女は
驚いた顔をした後、
少し気まずそうな顔をした。

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作者名:Runaaaaa | 作成日時:2020年2月15日 23時

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