Lilアソート(バレンタイン短編) (ページ7)

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PURPUL×年上女子ページ7

『ふう！今日こそ
私と付き合おうやっ』

「むり、帰って」

朝、玄関の扉を開けると
騒がしい女子が俺に告白をしてくる。

「あ、Aちゃんーおはよー」

『たくおはよう』

あれ、たく、Aは生まれた時からの
Aだけは2つ年上。

昔っから俺のことを好きや好きやと言い続けてるけど
いっつも冗談に聞こえるねんな。

A、けっこうモテるし
先輩の男子と話してるのもよく見るし。

好きってどうせ家族的な感情を錯覚してるだけやろ、

ってそう思って流してた。

けど、

『卒業したら
家出るし、会えへんくなんのになあ』

「え？そうなん？」

毎日の恒例がもう直ぐ終わると思うと、

清々する…なんてことはなくて

寂しさとモヤモヤした気持ちが渦巻いた。

『あー寂しいと思った？』

「思ってへんわ。たく、いこ」

「俺は寂しいで、Aちゃん」

『たく可愛いなあ…』

ほらまた、たくに向けられるデレデレした表情をみて
モヤモヤした感情が肥大する。