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疲れた ページ37

社長が雨御前を福地さんの首に突きつけた。
「…やれ、福沢。」
社長は雨御前を構えたが、途中で落とした。
私の中のみことちゃんが囁く
『出来なかったんだ…』
その瞬間。軍刀が福地さんを貫いた。
その軍刀の持ち主は大倉さんだった。
「…隊長は酷いです。私の気持ちに気がついていながら…」
普段の彼女からは考えられないくらい弱々しい声だった。
軍刀を引き抜くと、その軍刀を大倉さんは社長に渡した。
「貴様がやった事にせよ。でなければ許さぬぞ」
敦くんと私は社長の元に駆け寄った。
「…見ないでやってくれ、二人…否、三人とも。儂には分かるぞ。神原の中に、もう一人居るんだろう。」
『よくわかったね…、そうだよ。あたしは魔法少女の中に寄生することが出来るの。もう一つの人格は、ムルソーにいるよ。』
私達は、社長達のやり取りを背中で聞いていた。
「…なぁ、福沢。少し、疲れた。」
「嗚呼、休め…。」
夕暮れに社長の声が響いた。
『……あの人には大司令(ワン・オーダー)を破壊することは出来ないんでしょ、名探偵さん。』
「人格の割には賢いじゃあないか。探偵社設立の時の祝賀会にやってきたのはあのおじさんだった。それに……みことちゃん。君の言う通りだ。社長(貴方)にはそれを壊すことはできない。」

ムルソー脱出→←剣



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作者名:柚希 | 作成日時:2023年8月24日 14時

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