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番外編・みたまさん ページ32

私は調整屋に向かって歩いていた。
隣には道造くんもいる。
「やっぱり、被害すげぇな……」
「うん……。」
廃墟になった劇場、神浜ミレナ座に入り、扉を開く。
「いらっしゃ〜い、ソウルジェムをいじって欲しいの?あら、Aちゃんじゃない!会いたかったのよ?」
みたまさんは駆け寄ってくると私の手を握った。
「そんなこと言っちゃって……。客は来てるでしょ?」
「それでもぉ〜寂・し・い・の・♪まぁ、そんな話は置いておいて……。ねぇ、東西の問題って知ってる?」
東西の問題は理解していた。
神浜監獄で起きたことをきっかけに、大きな亀裂が生まれてしまったのだ。
天音姉妹も離れ離れに、みふゆさんもなかなか出かけられない状況になってしまっていた。
「……Aちゃんは西の魔法少女だものね……。大変よね。」
「まぁ、ね……。でも、横浜でもそれなりに冷たい視線は感じる、かな。」
「あら……。市長選のこともあるから、ね……」
私たちの話を黙って聞いていた道造くんが口を開いた。
「その東西の問題って結構昔からなかったか?それこそ、戦国とかそれくらいから……。俺は何が原因なのかは知らねぇが、何が原因なんだ?」
きっかけとなったことを、みたまさんが説明してくれた。
きっかけは、水名露と千鶴だった、と。

悲しみ→←だったら、最高の滅びを見せてあげる



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作者名:柚希 | 作成日時:2023年8月24日 14時

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