警備室 ページ24
太宰目線
私はシグマくんとみことちゃんで警備室に向かった。
「おい!ここは警備室だぞ、撃ち殺,されたいのか!」
「もう開けちゃった♪」
中を開ければ先程私が倒した兵士たちが倒れ込んでいた。
「…倒れてる?ここに入ったのは、たった今だよね?」
「ふふっ、協力者さ。ムルソーは古今東西の異能者がいる。その中でも、面白い異能────時間操作さ。時間操作の異能者は、欧州の機密文書を八つ盗んでお縄になった。刑期の短縮の見返りに、彼女は安吾に指示された回数だけ、時間を止める。つまり、どういうことがわかるかい?二人とも。」
みことちゃん達に視線を向けると、彼女は唸った。
「……時間停止…。そういえば、外部との連絡がどうのって言ってたよね?」
「嗚呼、言ったね。其れがどうしたんだい?」
「その、時間停止を数値化させて、外部と連絡をしてるんじゃない?じゃなかったら、包帯のお兄さんの方法では、一方通行だって、お兄さんが。」
二人は鋭い。なかなかやる。
「…お前の能力は異能無効化のはずだ…異能無効化?そうか、そういう事か…!」
「三歳にしては鋭いじゃあないか。その通りさ。時間停止されても、私はその中を歩ける。その状態の兵士を倒すだなんて、寝ている猿を倒すより簡単だったよ。さて…」
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作者名:柚希 | 作成日時:2023年8月24日 14時