十人長と魔法少女。2 (ページ13)

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別時間軸13･魔法少女のコピーページ13

私は鏡の魔女の手下を倒しつつ、奥に進んだ。
そこには、見慣れた魔法少女が立っている。
「いろはちゃんも来てたんだ！」
「うふふ！あはは！」
そこで直ぐに気がついた。
このいろはちゃんは鏡の魔女が作り出したコピーである、と。
気がつくと、魔法少女のコピーに囲まれていた。
「…やば。囲まれた。」
私が対処に困っていると、ももこのコピーが剣を振りかぶってきた。
────あ、やばい。これは避けきれない…
そう思った時、剣が宙に浮いて、そのまま天井に突き刺さった。
「道造くん！？」
「やっと見つけたぜ。突然いなくなるから、吃驚するだろ」
さっき助けてくれたのはやっぱり道造くんだった。
「取り敢えずとっととここから出るぞ。厄介な敵が多すぎる。」
私と道造くんは出口に向かって走り出した。
その時。
『ねぇ、気に入らないもの壊したくない？』
女の子の声でそう聞こえた気がして、私は振り向いた。
しかし、そこには誰もいなかった。
『こんな世界さ、壊しちゃおうよ』
また聞こえた。
声は、反対方向から聞こえてくる。
私は思わず聞き返す。
「君は、誰なの？」
『瀬奈みことだよ。君は、こんな世界壊したいって思わないの？君も、不遇な扱い受けてるんだよね』
みこと、と名乗った女の子はどこか楽しそうに話した。
『だからさ、こんな世界壊しちゃうよ。それで、幸せな世界にするの。もしかしらの世界で、誰にも信じて貰えなかったら、悲しくない？そうなる前に壊しちゃうの。』