I、愛、哀【谷山紀章】

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紀章「確かに、言ったけど…
無理はしなくていいって言ったじゃん？」


その言葉に、思わず"あ…"と漏らす

忘れていた、ものすごく


下野「でも、回数を数えてましたよね」


紀章「しもんぬ、わからない？
からかいたくなるもんだよ、彼女って」


A「それで、
わざと口に出して数えてたんですか！？」


紀章「勿論
だって、Aの反応面白いもん」


ケラケラと笑う紀章さんと打って変わって、
"反応が面白い"と言う彼に呆気にとられた


確かに、昔から反応は面白いとか言われることは多々あったけど
こう、付き合っている人にまで言われるなんて想定外だった
…普通に生きているのに


下野「俺も時々、
Aちゃん見てると面白いなって思うときあります」


A「やめてください
僕は面白くないです」


紀章「俺の彼女だぞ〜」


A「一々、口に出さないでください
…恥ずかしい」


"夕飯の準備しますね"


そう呟き、荷物を部屋の端の方へ置き冷蔵庫を開け始める


二人は、二人で何かを話して盛り上がっていた



とりあえず、お茶を二人に出す
さて、唐揚げでも作りますか…！

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