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紀章「ふぅ〜…
やっぱ、家は落ち着くね」


帰ってきた家は、真っ暗
…いや、真っ暗じゃなかったらある意味怖い

視界は未だに暗いという現状に慣れていなくて、
まったく何処に何があるのかがわからない


紀章「A〜?」


冷たい手が僕の首元に直撃


A「…ッ〜!!!」


紀章「あ、冷たかった?」


…心配そうに聞いているけど、
絶対、笑っているんだよな
こういう時の紀章さんって


電気がつき、
視界が一気に広がる
急な明るさに少し目が痛くなった


紀章「A、大丈夫?」


案の定、紀章さんは笑っていた


紀章「そう拗ねないで」


A「拗ねてないです…」


紀章「拗ねてるよ
口が物語ってる」


……同級生には、あまり見破られないのに
紀章さんとかだと、話は変わってくる


紀章「さて…
おいで」


紀章さんは
ソファに座って隣に来るように促してきた


黙って隣に行くと
簡単に持ち上げられ、
紀章さんの股の間にすっぽりはめられた


A「あの、持ち上げるの止めていただけませんか?
重いので」


紀章「Aが思っているほど重くないから」


そう言って、僕の膝にさっきの紙袋を置いて開けていく
中には、木製の箱が出てきた


紀章「じゃーん」


木箱を開けると、
そこにあったのは僕のサインが施されたグラス


A「…え、」


紀章「買い取ってきた」


平然と言う紀章さんとは別に、
僕は絶句した


A「何でですか!?」


紀章「だって、飲んだグラス洗うにしても
誰かに使われるのが俺は嫌だったから、
なんなら、家で俺が飲むときに使えばいいかって思って
買い取った」


A「いや、紀章さんが使うのも僕にとって気が気でないんですけど」


紀章「いいじゃん?
付き合っているし、
キスだってしてるんだから」


大事そうに元に戻す紀章さん
…何で、平然とそう言えるんですか!!!!


"それとさ"


紀章「もしかして、チョコだと思った?」


A「はい…」


紀章「嫉妬した?」


A「…ッそこまで言わせるんですか!?」


紀章「あははっ、顔真っ赤
本当、素直だねぇ〜」


そう言われ、
唇が近づいてきて距離が0となる


紀章「割と、今日さ
A、飲むの抑えてたでしょ」


A「この前、紀章さんが言ったんじゃないですか…」


紀章「そうだね
…まあ、俺結構飲んだしぃ〜?
酔っぱらっていれば、何でも許されるよね」


A「それって、どういう」


全部を言わないうちに、
口を塞がれた

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設定タグ:谷山紀章 , KISHOW , 男性声優
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えらこきゅうのはちゅうるい - 返コメありがとうございます!!ですよね!!女の子ですよね!!不躾な質問、申し訳ありませんでした……。更新、楽しみにしてます!! (2019年7月28日 12時) (レス) id: 651ad92b57 (このIDを非表示/違反報告)
Cross Mezza(プロフ) - えらはちゅさん» 作品をお読みいただき、ありがとうございます。質問にお答えさせていただきますと、夢主『ちゃん』(女性)です。ただ、一人称が『僕』の理由は本編では公開していません。ですが、近々更新する予定ですので、もう少々お待ちください。コメント、ありがとうございました。 (2019年7月28日 0時) (レス) id: a7834a998d (このIDを非表示/違反報告)
えらはちゅ - 途中まで読ませて頂きました。とても面白かったです。えと、質問なんですが、夢主ちゃんは「夢主くん」なんですか。一人称が僕なので、気になってしまいました。 (2019年7月27日 22時) (レス) id: af5b11a232 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:奏人(タクト) | 作者ホームページ:https://twitter.com/Takuto_Se  
作成日時:2019年2月9日 19時

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