甘え兵長と素直な私 4 ページ34
私は部屋に入って、先に自分の
荷物を確認しに行った。
しゃがんで中身を見てみる。
うん、特に何も変わってない。
置き場所も最後に見た時と
同じだし、大丈夫そう。
そう思って立ち上がった。
__ん?
ふいに後ろが何かに触れた。それも背中全体に。
すぐに左右から腕が伸びてきて私を包んだ。
リ「A… 」
ええっ//
私…今、リヴァイに抱きしめられている!?
驚いて動こうとすると腕が離れ、
私は振り返った。
リヴァイの顔が見えたと思ったら
今度は前から抱きしめられた。
フワッ
リヴァイの匂いがする。
ずっと嗅いでいたいと思える
安心するいい匂い…
反対に私の鼓動は大きく鳴っている。
貴「リヴァイ?// 」
リヴァイは顔を私に見せた。
リ「A、おかえり」
フッと優しく笑うリヴァイ。
つられて私も笑みをこぼした。
貴「……ただいま」
リヴァイはすぐに目をそらす。
そのまま半ば強引に引き寄せ、でも壊れ物を
扱うように優しく私を胸に押さえつけた。
リヴァイの心臓の音が聞こえる。
私はリヴァイの背中に腕を回し、
その心音を聴きながら訊ねた。
貴「リヴァイ。
私…まだ医務室に居た方がいいの?」
リ「いや、居なくていい。自室で過ごしても
問題ないと言っていたから行くんじゃねぇ」
貴「わかった。リヴァイ……またお世話になるね」
ここはリヴァイの部屋だから。
リ「何言ってやがる。お前の部屋はここだ。
ここ以外Aの部屋なんてねぇ。
他のガキ共の所に行くつもりもねぇんだろ?
なら…ここで共に過ごしてる時点で同棲なんだよ」
同棲……//
リヴァイの口からそんな言葉が聴けるなんて。
今思えば__……
私はリヴァイが好きで、リヴァイの傍で
戦いたくて調査兵団に入った。
まさかそのリヴァイと同棲するとは…夢みたい。
……夢じゃないけれど。
そんな事を考えてたらリヴァイは体を離し
私の手を引っ張っていく。
連れていかれたのはベッド…
ではなくてソファだった。
何、一人で期待してるんだ//
リヴァイは掴んでいた手を外しソファに座る。
リ「A、ここに座れ」
指を指して座る場所を指定したのは
リヴァイの膝の上だった。
貴「ええ!?// __うゎっ! 」
驚くのも束の間、再び腕を引っ張られ、その
勢いでリヴァイの膝の上に乗っかってしまった。
リ「…何したい?」
貴「へ?」
いきなりの問いかけに頭がついていけない。
リ「だから、怪我が治った祝いだ。
何かしてやる。何したい?」
甘え兵長と素直な私 5→←甘え兵長と素直な私 3 ーリヴァイsideー
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暇人(プロフ) - 夢主ちゃんは譲らねぇ!作者さんありがとう。神作品作ってもらって。 (2022年12月29日 11時) (レス) @page44 id: 1636cba57e (このIDを非表示/違反報告)
風神真優(プロフ) - アルンさん» もしかしたら本編でもまた出てくるかもですよ♪ (2014年11月6日 18時) (レス) id: 8035d0e0f6 (このIDを非表示/違反報告)
アルン(プロフ) - 風神真優さん» うん!!マルコずっといてほしかった>< (2014年11月6日 18時) (レス) id: e75e72acae (このIDを非表示/違反報告)
風神真優(プロフ) - アルンさん» 本編より多く出てますよね (2014年11月6日 18時) (レス) id: 8035d0e0f6 (このIDを非表示/違反報告)
アルン(プロフ) - 風神真優さん» うん!!マルコ優しいよね^^ (2014年11月6日 18時) (レス) id: e75e72acae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風神真優 | 作者ホームページ:http://id11.fm-p.jp/564/kazakamimayu/
作成日時:2014年9月17日 16時