リヴァイと私～2人の乱れる呼吸～part4 (ページ33)

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甘え兵長と素直な私 3　　　　　　　ーリヴァイsideーページ33

ハンジを無視して食堂から出た俺は
自室へ向かっている。

クソメガネの巨人話を聞いてたら…

今、朝だろ…？
丸1日は潰れるな。

メガネは得た情報を一通り喋ってから
自分の見解を含めてもう一度話す。

あいつの長ったらしい話を聞かされた兵士は
身体に影響を与える。訓練や壁外調査に支障が
出るからやめてほしいが…興奮したら終いだ。

気付けば俺の部屋は、もう目の前。

ﾁｯ…クソメガネの事しか考えてねぇじゃねぇか。

朝食の邪魔から現在まで、ずっと苛ついてる。
ハンジのせいでな。
しかし、次の行動で俺の苛立ちは消し飛んだ。

ガチャ

リ「あ？」

扉を開ければ、部屋に人の気配は全くない。
俺一人なら、それもそのはずなんだが、
今日からはAと再び過ごす。

Aがいねぇ…

もう部屋に来てるのかと思ってたが……

あいつの体の状況を考える。

A…治ったばっかだからな……
少し、いや…かなり心配だ。…捜そう。

俺は兵団内を捜し回った。
だが、どこを行ってもAは見つからず…

もしかしたらすれ違いで
もう部屋に戻ってるかもしれねぇと思い
自室に入ろうとドアノブに手を伸ばした。

その時＿＿

貴「あ……リヴァイ…兵長」

リ「 ! 」

好きな声が聞こえ、
その方へ顔を向ければAがいた。

リ「A、お前…どこほっつき歩いてた。
治ったばかりなんだから……捜したんだぞ」

貴「すみません…エレンの部屋に…… 」

リ「エレンだと？」

エレンと二人きりだったのか…？

貴「はい。リヴァイ班の皆と
エレンの部屋でお話を… 」

リ「何だ…他にも居たか。それより敬＿＿
いや、何でもねぇ。とにかく中に入れ」

今は二人だから敬語を外せ、と言おうと
思ったが、誰かが聴いてるかもしれねぇから
言葉を止め、部屋に入るよう促す。

エレンか…
二人じゃなくてよかった。が、思い返せば……

クソメガネの薬で最初にエレンを見たから
Aはエレンに抱きついたのだが、
エレン…鼻血を出してたな。

そして、一緒に寝る仲と聴いて
また血を吹き出した。

まさか…エレンはAの事が好きなのか？

そうだとしてもAは渡さねぇ。

エレン…Aが好きって可能性はあるな…

Aは可愛いから。

今後、エレンを警戒しねぇとな……

Aが部屋に入り
俺は廊下に誰もいねぇか確認してから
鍵を掛けた。

ｶﾁｬﾝ……

医務室の奴が居たから…

これで完全な二人きり…
誰にも邪魔はさせねぇよ(ﾆﾔ