リヴァイと私～2人の乱れる呼吸～part4 (ページ29)

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教える兵長と助ける私 15　　　　　ー番外編ーページ29

アルミンside

Aのお陰で僕は、自分の思いを
言う事が出来て、新しい自分を
受け入れられる様になった。

朝食を皆で食べた後、
全員エレンの部屋に行き1時間くらい話した。

でも皆、忙しさから解放されたからゆっくり
自分の部屋で休みたい、ってなって

それぞれ自室へと戻っていった。

僕も部屋に行こうと、同じ方向のコニーと
今、一緒に廊下を歩いている。

暫くしてコニーが口を開いた。

コ「そういや、よかったなアルミン!
Aに抱きつかれてよーっ! 」

僕はコニーの発言にキョトンとした。

ア「そうなの？」

コ「だってさ、
女子に抱きつかれたら嬉しいもんだろ？」

ア「……まあ…そうだね」

今まで抱きつかれた事
1度もないし……

コ「お前、Aの事好きになったか？」

……コニーの場合どっちの事を言ってるのかな。

ア「…それは友達として？恋愛として？」

コ「恋愛に決まってるだろ」

そう言われても正直……

ア「ごめん、恋愛はよくわからないんだ」

本当に、"恋"というもの自体が。

コ「なんだぁー。ま、俺も何なのか
よくわからんけどなー。あ、だが男と女が必要
って事くらいは分かるぞ」

ア「それぐらいは知ってて当たり前だよ」

まぁ…必ずしも男女とは限らないけど。

＿＿お前、Aの事好きになったか？

Aに抱きつかれて
そりゃあドキドキはした。

けど、恋とは違う気がする。

コニーの部屋より僕の方が近いから
話している内に僕の部屋に着いた。

コ「好きなら手伝ってやろうと思ったんだが
違うなら、いいや。じゃ俺、行くわ」

コニーはじゃあな、と手をヒラヒラ振って
去っていった。

僕は少しコニーの姿を見送り、中に入る。

ガチャ…

＿＿恋とは違うって思うのは、
周りを見てたら何となく分かるから。
ジャンとエレン、Aを見ていたら……

ミカサとヒストリアを参考にしても…ね。
彼女達は異性じゃなくて
同性のAが好きだし。

ジャンはミカサが、エレンはA。
Aは…リヴァイ兵長が好き。

あの3人を見てると共通点があるんだよね。

3人とも、好きな人を必ず見てるって所。
1日に何度もね。

それを考えると僕は、
何度も見るって人はいない。

まだ好きって感情が分からないから
Aの事は…恋愛対象として見てないんだ。

ただ、Aに抱きつかれた時＿＿

ほのかな石鹸の香りが鼻をかすめた。

……いい匂いだったな。

そう思ったのは、僕だけの秘密。