リヴァイと私～2人の乱れる呼吸～part4 (ページ1)

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鋭い兵長と眠る私ページ1

本気で自分を刺そうとは
思ってなかったけど

さっきの行動で心配したらしく
夜遅くまで兵長は私の所にいた。

貴「リヴァイ兵長＿＿」

リ「………… 」

無言で睨まれる。

私は二人きりの時だけは必ずリヴァイと
呼ぶように、敬語なしで話そうと思った。

……何気に睨む顔が怖いんです。

貴「…リヴァイ、私はもうあんな事しないから
自分の部屋に戻って休んで？」

そう言うと呼び捨てとタメになったからか
リヴァイはいつもの普通の表情に戻った。

リ「だが…… 」

貴「私はもう大丈夫! しっかり睡眠取って
リヴァイも足の怪我、早く治そうよ」

リヴァイは自分の足を見てから私を見つめる。

リ「睡眠は2、3時間あれば十分なんだが…
そうだな。壁外調査で怪我して役に立たねぇ
ってのに今はさらに役立たずだ。お前も
ちゃんと寝ろよ？」

貴「うん」

リヴァイは私の頭を撫でると部屋を出ていった。

…はぁ。

思わずため息をついた。

慣れない言葉をずっと使っていたから
変な緊張が生まれていたみたい。

リヴァイ兵長に対して
言葉遣い変じゃなかったかな？

私は枕に頭を預けて、掛け布団を掛けた。

数分も経たない内に私は眠りについた。

＿＿＿＿＿＿
＿＿＿

部屋は真っ暗に包まれている。

カチャ……

誰かが部屋に入った。

静かに入ってきた為、ベッドで
寝ている人は気付かない。

腹に二度も刺さった彼女は今、寝ている。

これでもう一回刺されば誰にも知られずに
息絶えると考えたその人物は、ゆっくりと
足音を立てないでベッドに近付く。

その人物の手元にはキラリと光る何か。

ベッドに辿り着くと手に持っている物を
両手で掴み、刃の先を下に向け腕を上げた。

目の前にある膨らみに勢いよく降り下ろす。

グサッ

そして引き抜き、再び降り下ろそうと
鋭利な物を高く上に持ち上げた。

「そこまでだ」