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……SIDE IS リヴァイ……



エルヴィンに話す流れの中で、Aがところどころ補足を入れた。

エルヴィンは途中で短い相づちを入れながら、オレの話に耳を傾けていた。




そして最後まで聞き終え、


エ「そうか」


と一言だけ言い、机の上のペンを見つめた。





リ「成績上位10名についてだが」



エルヴィンが視線をこちらへ向ける。



リ「今の話の流れ上、残り5人の名前をオレたちに明かすのは難しくないだろう」

エ「確かにそうだが・・・」



そう言い、今度はAのほうへ視線を変えた。



リ「悪いな。Aに色々と聴取したくなるのは分かるが、判断を急いでもらわねぇと身動きがとれねぇ」

「リヴァイ」



Aが、めずらしくオレを制するように片手を低くあげた。

そしてエルヴィンのほうへ一歩近づき、静かな声でヤツに語りかけた。



「エルヴィン、ごめん・・・お姉ちゃんが生きてた頃に話すはずだった」



机の上に転がるペンをまたじっと見ながら、エルヴィンは何かを考えている。



エ「マルレーンは、異国の人間だった・・」




ペンを見たまま、エルヴィンは瞬きも忘れて抑揚のないトーンで声を発する。

まるで自分に言い聞かせているように聞こえる言い方だ。




少し、混乱しているのか・・・?

婚約者のこととなると、エルヴィンでも一筋縄ではいかない自分が顔を出すのだろう。





エ「やはり・・・そうだったのか」



やはり・・・?



「エルヴィン・・・?知ってたの?」

エ「いや・・・何の確信もなかった。私のただの妄想だと思っていた。彼女から感じる空気が私に見せている妄想、そう思っていた」

「お姉ちゃんからは、何も聞いてない?」

エ「あぁ、マルレーンが異国の人間だと自分から話すことはなかった」

リ「恐ろしい男だ。異国、などという発想ができるのはお前くらいだ」

エ「発想ではない・・・夢だ」




夢・・・・・・?




リ「幼い頃からのな」




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作者名:ico | 作成日時:2018年1月21日 8時

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