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……SIDE IS リヴァイ……
Aと2人、エルヴィンの部屋へ向かった。
消灯時間は過ぎ、廊下は真っ暗だ。
手にしたろうそくの灯りに頼り、団長室への道を歩く。
廊下を進みながら、部屋を出る前にAと交わした会話を思い出す。
リ「エルヴィンに話すということは、ヤツの婚約者だったお前の姉が、マーレから来た人間だと初めて
エルヴィンの部屋へ行くとなってから、何か気持ちのざわつきがあると思っていた。
“マルレーン”
ざわつきの根源はそれだった。
エルヴィンにとってその存在は特別だ。
彼女の正体が明かされることに対するヤツの反応と、Aがそれをどう考えているのか。
「うん･･･たぶんお姉ちゃんは自分のことをエルヴィンには話さないままだったと思うから、きっとそうなるだろうね」
リ「･･･いいんだな」
「いつかは話すべきことだったもんね･･･それに今は壁内の未来の命運がかかってる。一刻を争うこともわかってる。もう話すしかないよね。ただ、マーレがあたしたちの身体に施した持病のことは言わないで。お姉ちゃんもそれは望んでない」
リ「わかった」
「･･･リヴァイ」
リ「なんだ」
「ありがと。お姉ちゃんのこと、気にしてくれて」
Aは、やわらかく微笑んだ。
歩んできた道はまっすぐじゃなくても、こんな風に微笑むAが、オレはやはり愛しかった。
クソみてぇな道に足を突っ込もうが、どれだけ傷ついて孤独だろうが、
魂の美しいヤツは何があろうと美しい。
団長室の前に着き、扉を叩く。
ｺﾝｺﾝｺﾝ
エ「･･････誰だ」
少し間をおいたエルヴィンの反応に、消灯時間後の訪問者に対する警戒が感じられる。
リ「リヴァイだ」
エ「入れ」
警戒をといたエルヴィンの返答を聞き、扉を開く。
ｶﾞﾁｬ
エルヴィンは、忙しそうに書類の上でペンを走らせていた。
エ「Aも一緒か。どうした」
オレの後ろから入ったAに気づき、エルヴィンが手を止める。
リ「クソ忙しそうなところ悪いな。だが緊急を要する会議だ。少し時間をもらう」
オレはエルヴィンの反応を見ながら、Aと話したことを伝えた。
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作者名：ico | 作成日時：2018年1月21日 8時
