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……SIDE IS ハンジ……



「ソニーとビーンは元気?ハンジ」



今日もAと、消灯前の静かな食堂でお喋りタイム。


ソニーとビーンとは、少し前に生け捕りに成功した2体の巨人のことだ。



ハ「お陰様で。リヴァイたち特別作戦班が全面的にバックアップしてくれたのが大きかった」

「ハンジが独自に考え出した方法で、犠牲者を出さずに済んだって聞いたよ。これならエルヴィンもリヴァイも、何の文句もないね。さすが分隊長」

ハ「ははっ!嬉しいね、Aにそう言われると。私が男なら、確実にリヴァイから奪ってる」

「ちょっとー。また変な誤解招くよ、そういうこと言ってると」

ハ「私は誤解を招くのさほどキライじゃないよ、面白いから」

「それリヴァイの前では禁句。蹴られるよ」



かわいいなぁ、A。

恋する女がキレイになるってのは、本当だな。



ハ「Aは、どうなの。新しい班の話、なんで反故(ほご)にしちゃったの」

「それは語弊があるよ、ハンジ。白紙に戻した訳じゃないの」



新しい班を結成するために、あんなにあちこち走り回って何度も相談に来たりもしてたのに、急にあの3人を駐屯兵団へ返したって聞いた時は疑問が湧いた。



ハ「やっぱりリヴァイと離れるのがイヤになった?」

「違うよ」


Aが少し赤面する。


ハ「ほっぺが正直に答えてるよ。違わないって」

「そりゃ一緒にいたいよ、いつでも」

ハ「わぉ!お熱いね!」

「ハンジッ」


さらにAの頬は赤くなる。

素直だなー。

これだからからかうの、やめらんない♪



「ね、ハンジ。巨人捕獲作戦の資料、ハンジが徹夜で全部作ったってリヴァイから聞いたよ」


少し真面目な表情になって、Aが言う。


ハ「そうなんだよ!あれ大変だったんだ〜。頭から何度も煙が出たよ〜。そのせいで研究室の中がモクモクしちゃってさぁ」

「ハンジ・・・」

ハ「あっ、今ウソだと思っただろ!ホントだよ!私から出てきた情熱の蒸気で、この眼鏡が曇ってたんだから」

「・・・っていう比喩ね」

ハ「ピンポーン!それ!」

「よっぽど被験体ができたこと嬉しいんだね、ハンジ」

ハ「当ったり前だろ〜ぉっ!超〜たぎってるよ!」


目の前にある紅茶を、言葉の勢いに任せて一気飲みした。


ハ「ぷはー!」

「・・じゃあ、その日はずっと夜中、研究室にいたってことなんだよね」

ハ「ん?そうだよ?」



私はAの質問の意味がイマイチ分からなかった。




*

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作者名:ico | 作成日時:2018年1月21日 8時

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