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「でもね、あたし・・・イルゼのことを考えたら、リヴァイの気持ちの強さを認めざるを得なくて・・・。真実を伝えれば良かった。ストレートに言えば良かった。それがひどい内容でも、『あなたを大切に思ってる』ってことは、ちゃんと伝えられるのに・・・って」
ハ「A・・・・・」
「あたしがリヴァイの毒舌依存症なだけかな?」
イルゼの名に、ハンジの表情が一瞬曇ったのを見て、少しおどけて見せる。
ハ「はは、新しい病気、患っちゃったね。残念だけど、そんな病気につける薬はないよ。・・・・いや、あるな」
「またぁ。あるわけないじゃん」
あたしの冗談に悪乗りするハンジをたしなめる。
ハ「あるよ。リヴァイが持ってる」
「え?」
ハ「いつでも、どこでも、君さえリヴァイの隣にいれば、その薬は手に入る」
ハンジの言葉の真意がわからない。
「どういうこと?」
ハ「こういうこと・・・・」
そう言って、ハンジがあたしに唇を寄せた。
「えっ?!・・・あっ、わっ、わっ・・・・」
カターン!!
あたしは驚いて、瞬間的に体を後ろへのけぞらせた。
と同時に、体重が後ろへ行き過ぎて、イスごと倒れてしまった。
ハ「わぁ!大丈夫?!A!」
「うん・・・・たぶん」
あたしは自分が倒れてしまったことより、ハンジにキスをされそうになったことへの驚きで、すぐに立ち上がれなかった。
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ico(プロフ) - さらさん» ありがとう〜!リヴァイのこと褒められると本当に嬉しいです!見守って頂けるお気持ちに胸アツです、頑張ります! (2017年11月18日 10時) (レス) id: 149a9e94bd (このIDを非表示/違反報告)
さら - 続編おめでとう!早速読みました!リヴァイ本当に格好いいです!頑張って下さい!これからも応援します! (2017年11月17日 21時) (レス) id: 2755443495 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ico | 作成日時:2017年11月16日 23時