足りない言葉は風にきけ５【リヴァイ】

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……SIDE IS エレン……



やべぇ･････

昨日あれから一睡もできなかった･･･



夜中にトイレへ行きたくなったおれは、シャワー室の前で話すリヴァイ兵長とAさんを見てしまった。





「････じゃあ、おやすみ」




Aさんの、静かに言ったその言葉しか聞こえなかったけど、おれは頭の中がぐちゃぐちゃになった。






この時間に･･･

2人だけで･･･

シャワーを浴びてた･･･？




･･････････


えぇぇぇぇぇ･････！




落ち着け。

いや、ムリ。


今、おれの目から入ってきた視覚的情報は、おれのこの大したことのない頭で処理できる質のものじゃない。






Aさんと兵長はそこで別れ、お互い自分の部屋へ戻るようだった。






とりあえずおれも戻ろう。



そして布団に入って、


目を閉じて、


何も考えずに眠ろう。






･･･････




･･･････




･･･････





･･･････うわ眠れねぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ！！








つーか、これって誰かに話さない限り、永遠に謎のままだよな･･･


本人たちには絶対聞けるわけないし･･･







かといって、こんなこと誰に話すんだよ･･･







おれはぼんやりとする頭と体をひきずって、朝食をとりに同室の男子メンバーと食堂へ向かう。

食堂のテーブルは、もう半分くらい埋まっていた。



ア「エレン、今朝は顔色があまり良くないね」

エ「んぉー、ちょっとな･･･」



テーブルについて早々、おれはため息をついた。



ベ「大丈夫かい？エレンの分もとってきてやるから、そこにいなよ」

ラ「ベルトルト、あんまり甘やかすなよ」

ジ「死に急いでるとロクなことねぇな」

エ「それ関係ねぇし」




ダメだ･･･ジャンとの口論にすら、力が入んねぇ。




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