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*



えッ・・・・・


ゴボゴボゴボ・・・・・・


水中に引き込まれ、あたしは戸惑いながらリヴァイを見つめる。


水面ちかくの水中は、かろうじて月の光が届いていた。


リヴァイの手があたしの首へ伸び、引き寄せるようにして唇を重ねる。



コポ・・・・・・

コポ・・・・



水の中の静かな世界で、2人の身体が重力のはたらくままに、ゆっくりと沈んでいく。



リヴァイはあたしを抱きしめたまま、さっき自分が結んだ背中のひもをほどいた。


「・・・・!」


何も話せない水の中で、あたしは驚きつつ手を背中に回す。

ひもは水中を漂い、あたしの手にかからない。



リヴァイがひもを探すあたしの手をつかみ、指を絡ませた。



片方の腕をあたしの背中へ回し、リヴァイの唇が胸元を探る。


胸の先にたどり着くと、リヴァイは唇の中でその部分を愛撫し始めた。


ゴボボボボ・・・ッ


吐息が口から漏れた途端、止めていた呼吸が水中に放たれてしまった。

あたしは吐けない吐息を体内にためこんだ。



胸からくるしびれる感覚は全身を伝い、思わずリヴァイの頭をギュッと抱きしめた。


すると、急にリヴァイがあたしの鼻をつまみ、キスと同時に息を強く吹き込んだ。


リヴァイの呼吸が肺まで届いて、あたしは一気にラクになる。



でも、リヴァイの息が・・・



あたしの心配をよそに、リヴァイは再び胸に顔を埋め、両手であたしの背中を包み込んだ。


余分な重力を取り除かれた暗い水中は、あたしの羞恥心(しゅうちしん)を簡単に解き放った。



何か神聖な時間でも流れているかのように全てがゆっくりで、リヴァイの髪が揺れるのも、あたしたちの身体の動きも、スローモーションのような感覚になる。



静かな世界で聞こえるのは、自分の鼓動だけ・・・


そしてその鼓動だけが、唯一このスローな世界で激しく暴れてる・・・



リヴァイの愛撫から速度を増して流れてくる快感を、あたしはもう拒否できなかった。



リヴァイのすべてを感じたい。



あたしのすべてを・・・感じてほしい・・・




*

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ico(プロフ) - さらさん» ありがとう〜!リヴァイのこと褒められると本当に嬉しいです!見守って頂けるお気持ちに胸アツです、頑張ります! (2017年11月18日 10時) (レス) id: 149a9e94bd (このIDを非表示/違反報告)
さら - 続編おめでとう!早速読みました!リヴァイ本当に格好いいです!頑張って下さい!これからも応援します! (2017年11月17日 21時) (レス) id: 2755443495 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ico | 作成日時:2017年11月16日 23時

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