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焚き火があるほうの湖岸に着きそうなところまで来たとき、
ガシッ・・・
「・・・・・・・・ッ!?」
足をつかまれる強い感覚に驚いて泳ぐのを中断すると、すぐ後ろに上着を脱いでここまで泳いできた様子のリヴァイがいた。
「えッ?えッ?なんで・・・」
リ「待てって言ったのが聞こえなかったのか」
髪から雫をポタポタと落としながら、リヴァイが言う。
「だって・・・恥ずかしいよ・・・・」
月明かりの中で、リヴァイを見つめる。
チャプ・・・
リヴァイの手があたしの腕をつかんで、ゆっくりと身体を近づける。
やさしくふれられて、あたしは抵抗できずにリヴァイの腕の中に包まれる。
リ「よっぽど、オレにさわられんのがイヤみたいだな」
「そうじゃなくて・・・」
リ「集中したいから、てことはわかるが」
「わかってるんなら、そうさせて」
リ「わかってても、お前が誘ってなくても、オレの我慢がそろそろ限界だ」
リヴァイがあたしのほほの水滴を拭う。
リ「これ以上は言わせるな」
唇を近づけながらそう言い、リヴァイはやさしくあたしに口づけた。
ゆっくりと入ってくるリヴァイの舌を受け入れ、彼と何度目かのキスを交わす。
唇が離れるたびに水音がなり、閉じた目を開くとリヴァイの愛しい目があたしを見ている。
キスの深さを変えながら、リヴァイは何度もあたしに口づけた。
リヴァイにふれたい。
ふれられたい。
肌を重ねあって、肌の奥で愛し合いたい。
あたしも、本当はそう思ってる。
ただ・・・・・・今は、まだ・・・
「・・・・んん・・・・・ッ」
キスの角度とともに、リヴァイの舌が動きを変えて、あたしの舌を押しのけようとする。
唇ごと押され、あたしは身体をのけぞらせていく。
ちゃぷん・・・
あたしの後頭部が水面につき、リヴァイが唇を離す。
「・・・ッ・・・・・はぁ・・・はぁ・・・」
あたしは上体を起こしてリヴァイに抱きつく。
リヴァイの手が背中を支えていても、体をそらせた体勢は息がしづらい。
リ「恥ずかしくなければいいんだな」
「え?」
リヴァイはそれだけ言うと、あたしの手を強く引いた。
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ico(プロフ) - さらさん» ありがとう〜!リヴァイのこと褒められると本当に嬉しいです!見守って頂けるお気持ちに胸アツです、頑張ります! (2017年11月18日 10時) (レス) id: 149a9e94bd (このIDを非表示/違反報告)
さら - 続編おめでとう!早速読みました!リヴァイ本当に格好いいです!頑張って下さい!これからも応援します! (2017年11月17日 21時) (レス) id: 2755443495 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ico | 作成日時:2017年11月16日 23時