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リヴァイ・・・
あたしが、自分のことを誰かに頼まれるのをプレッシャーに感じるって・・・なんでわかるの・・・
みんなが良かれと思って言ってくれるのは頭ではわかるのに、心の奥で
『発作を起こして周りに迷惑かけちゃダメだ』
っていう気持ちは、知らぬ間にプレッシャーに変わってふくらんでしまう。
でも、自分から『そんな風にしないで』とは言えない・・・
発作が出たときに、自力ではどうにもできない自分をわかってるから・・・
リヴァイは、見かけだけの優しさが誰かを救うことはないと知っている。
いや、あたしたちは知っていて知らないフリが上手なだけだ。
リヴァイは演技なんかしない。
誰かの感情にヘタに同情したりもしない。
自分にとって、誰かにとって、『本当に必要なものは何か』、いつもそれを見抜く。
ハ「わかってるよ〜!Aだってわかってるよね、遠慮なく頼って!ってことだから」
「うん・・・、わかってるよ」
あたしはありったけの心をこめて、ハンジに答える。
そう、その思いも、分かってる・・・
誰も悪くない。
周りも、この身体に生まれついたあたしも・・・
エ「A。訓練をしっかりしておけよ」
「・・・・・エルヴィン」
エ「どうした」
「・・・ううん、なんでもない。訓練がんばるよ」
エ「我々やリヴァイと一緒に、兵を導いてくれ。お前の新しい任務だ」
「・・・はい」
あたしは、イルゼのことを言おうとして、躊躇した。
まだ、言える立場にはない・・・
そんな気がした。
次の壁外調査で幹部としての実績を1つでも作れば、エルヴィンにも頼みやすくなる。
リ「壁外へ行く前にAとミケを会わせておきたい。Aを借りるぞハンジ」
ハ「持ってっちゃって、持ってっちゃって♪」
リ「・・・てめぇ、今度さっきみたいなことしたら、そのメガネが割れてなくなると思っておけ」
ハ「替えはいくつかあるから大丈夫だよ?」
リ「エルヴィン。いつかオレがそいつを削ぐ日が来ても、オレを責めるなよ」
リヴァイがエルヴィンと研究室を出て行こうとする。
ハ「あ、エルヴィン、ちょっといいかな」
エ「少しなら付き合えるが」
ハ「少しでいいよ」
エ「リヴァイ、先に行って屋外訓練の準備を頼む」
リ「了解だ。A、来い」
あたしは、リヴァイと研究室を出た。
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ico(プロフ) - さらさん» ありがとう〜!リヴァイのこと褒められると本当に嬉しいです!見守って頂けるお気持ちに胸アツです、頑張ります! (2017年11月18日 10時) (レス) id: 149a9e94bd (このIDを非表示/違反報告)
さら - 続編おめでとう!早速読みました!リヴァイ本当に格好いいです!頑張って下さい!これからも応援します! (2017年11月17日 21時) (レス) id: 2755443495 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ico | 作成日時:2017年11月16日 23時