足りない言葉は風にきけ１【リヴァイ】 (ページ8)

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……SIDE IS リヴァイ……

仕事は調教師と言ったが･･･

ただの調教師では、あの動きはできないはずだ。

ほかに何かウラの仕事があるんじゃないのか？

そう考えれば、さっきの男たちの襲撃も、ウラの仕事に関連しているから、という可能性もある。

以前から目をつけられていて、今日の町での出来事がきっかけになり襲われた、そんな筋書きを想像する。

いや、偏見は判断力を鈍らせる。

もっと話を聞くべきだろう。

オレはエルヴィンの言っていた『会えばわかる』の答えを、見つけてみたくなった。

女の回復を見て、仕事場だという馬小屋を見せてもらうことにした。

青年「あっ！A！どこ行ってたんだよ、探したんだぞ。つーか服、すげえ汚れてんぞ」

見知らぬ男がこちらへ向かってきた。

「イザーク！ごめん！ちょっと町まで休憩しに行った帰りに土手で足を滑らせちゃって･･･」

女は顔の前で両手を合わせながら言った。

イザークと呼ばれた青年は、オレを見るとあからさまに表情を変えた。

イ「･･･てか誰、そいつ」

イザークは女より年上の雰囲気で、端正な顔立ちをした好青年に見えた。

「あー、･･･えっと」

お互いにまだ名のることすらしていなかったために、女は答えに困っている。

イザークが女の名を呼んだことで、オレは女がAという名だとわかった。

Aに代わり、イザークに答える。

リ「アッカーマンだ。頭を打って気を失っているところへ通りかかってな･･･気がついたんでここまで送ってきた」

いぶかしむようにオレを眺め、イザークはAに話しかける。

イ「A。ホントかよ、大丈夫なのか」

「うん。ごめんね、かなりさぼっちゃったことになるね」

イ「事情が事情なら仕方ねえよ。頭を打ったってのが心配だな。今日はもう休めよ。ゲレオンさんにはおれから話しとく」

イザークが、Aの頭に手を置いた。

「平気平気！仕事させて。そっちのほうが落ち着くよ。馬のことは毎日みてないとちょっとしたことも影響するから」

イ「んんーー･････じゃあ、無理だけはすんなよ」

「わかってる」

ぽんぽんとAの頭で軽く手をはずませ、イザークはオレに向き直った。

イ「あんたには礼をしなきゃな。ありがとう、アッカーマン。おれはイザークだ」

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