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*


……SIDE IS エルヴィン……




ザァァァァァ・・・・・・




雨か・・・





団長室の窓をたたく音に気づき、外に視線を移すと大雨が降り出していた。









部屋の中で聞く大雨の音は苦手だ・・・





マルレーンが息を引き取った日も、激しい雨が降っていた。







心臓移植のあと、彼女は自分の身体が起こす拒絶反応に苦しんでいた。


拒絶反応を抑える治療とともに、再度の移植が検討されていたが、そう簡単に次のドナーは見つからなかった。





マ『あなたは・・・私が死んだら悲しむ・・・?』

エ「そんなことを聞くな」

マ『ごめんなさい・・・でも、聞かせて・・』

エ「悲しまないわけがないだろう・・・」

マ『・・・・・・あなたに・・・あげたいものがいっぱいあったの・・・。幸せとか、喜びとかになっていくような・・・たくさんの時間・・・・・・。なのに・・・・・・ごめんなさい・・・あなたに最後にあげられるものが・・・悲しみなんて・・』

エ「そんな風に考えるな。最後だと言うな。これからもずっと一緒なんだよ」

マ『そうだと・・・・・・嬉しい』






マルレーンと交わした会話は、結局それが最後になった。








心臓の移植手術のあとから、少しずつ進めていた式の準備も途中のまま、マルレーンは永遠の眠りについた。




今もまぶたの裏側に焼きついているのは


棺の中で、式のために用意していたウェディングドレスを着て、瞳を閉じている美しいマルレーン・・・







その姿で、教会で、自分の隣に立って欲しかった・・・








ザァァァァァァ・・・・・・





悲しみの音、悲しみの空の色・・・





何度思い出そうと、帰っては来ない。


マルレーンは・・・もういない。









コンコンコン、ガチャ!


ハ「エルヴィン!!リヴァイはいつ帰ってくるの?」







突然、団長室のドアが勢いよく開かれ、ハンジが入ってきた。



*

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(プロフ) - 頑張ってください〜 (2017年10月8日 19時) (レス) id: 8d86d6f3b5 (このIDを非表示/違反報告)
いこ先生(プロフ) - 萌さん» 萌さん♪♪ ありがとうございます!めっちゃ頑張ります〜(>▽<)/ (2017年10月7日 8時) (レス) id: ba96530b2c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 面白いです!頑張ってください! (2017年10月7日 0時) (レス) id: 8d86d6f3b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ico | 作成日時:2017年10月6日 23時

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