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……SIDE IS リヴァイ……
「・・・そう。やりたくないなら仕方ない。あっち行ってなよ。これは今からこの人たちの問題よ」
店を出てすぐ、ハキハキとした声が耳に響き、反射的にその声のほうを見た。
男1「そういうこと言ってんじゃねぇよ。ちゃんとしたルートで仕入れてんのかって話なんだよ」
女のうち1人は、部外者のような言葉じりだったが・・・
よく見ると、服装も女1人だけがおれと似たような白シャツにズボン姿で、ほかのスカート姿の女たち2人とは明らかに違っていた。
女1「ですから、それを表記していなかった私たちの無知は認めました。今から帰って、その作業をしてからここへ来ます」
男2「ルート元を書いてなかった間のペナルティはどうなるんだっつってんだよ」
男1「何もカネをよこせとは言わねえよ。カネ以外にも払えるもんはあんだぜ」
「今思いついた言いがかりで裁こうとするのは間違ってる。法律だって、その法律ができてからでないと人を裁けない」
ズボン姿の女が凛とした口調で割って入る。
「この人たちは、あなたたちの勝手な言いがかりにも関わらず改めると言ってるわ。それが気に入らないならさっきから言ってるように、今すぐ彼女らを手伝う。イヤなら、他にあなた達のすることは何もないわ」
ほぅ・・・言うな。あの女。
よく見ると、その女はこの辺では少ない黒髪で、肩よりも下まで伸ばしている。
長めの前髪、大きくはないが印象的な茶色の瞳で、小さな顔立ちだ。
美人ではないが、男なら魅力を感じる奴が大勢いそうなタイプだ。
男1「チッ。ピーピーうるせぇ女だ。おい、もうめんどくせぇ、行くぞ」
男2「え・・・いいんすかアニキ」
イラつきながら立ち去る男のあとを、もう一人の男が不服そうに振り返りながらついて去っていく。
女2「ありがとうございました」
「よかった、何事も起きなくて」
女1「あなたがいなかったらどうなっていたことか・・・何かお礼を」
『カネ以外にも払えるもんはあんだぜ』
確かにな。
「必要ないわ。私は助けたんじゃなくて当然の話をしただけよ、あなたたちの大切な時間は、他に使うべきよ」
そう言って女は短く笑顔を見せ、立ち去った。
あの女なら、何か役立つ情報が聞けるかもしれなねぇ・・・
オレは無意識にそう勘を働かせ、その女のあとを追った。
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萌(プロフ) - 頑張ってください〜 (2017年10月8日 19時) (レス) id: 8d86d6f3b5 (このIDを非表示/違反報告)
いこ先生(プロフ) - 萌さん» 萌さん♪♪ ありがとうございます!めっちゃ頑張ります〜(>▽<)/ (2017年10月7日 8時) (レス) id: ba96530b2c (このIDを非表示/違反報告)
萌(プロフ) - 面白いです!頑張ってください! (2017年10月7日 0時) (レス) id: 8d86d6f3b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ico | 作成日時:2017年10月6日 23時