足りない言葉は風にきけ１【リヴァイ】 (ページ14)

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……SIDE IS リヴァイ……

『兵団へ戻りたいとは思わないか』

そう聞いたときのAは、困惑した、というのが当てはまるのか、それとも、希望が見えた、と表現するのが当てはまるのか･･･

微妙な表情でひどく動揺したAの瞳が、大きく揺れた。

一瞬だが、Aの目の表情に、喜びに似た光が見えた気がしたが･･･

「それはないわ」

Aの答えは『NO』だった。

「これでもう3つの質問に答えたでしょ？次はこちらの番よ」

リ「何でもきいてくれ」

「何しにここへ来たの？」

リ「ヘッドハンティングだ」

おれはすべて話すつもりでいた。

むしろ、こちらの条件をすべて話した上でないと、この話は進まないとさえ思っていた。

「ヘッドハンティング･･･とうとう人手不足も深刻になってきたってことね。で･･･、ヘッドハンティングした人間を、兵団はどうするつもり？」

リ「幹部候補として迎え入れ、育てる」

「へぇ･･･大胆なことを考えるのね」

リ「考えたのはおれじゃないがな」

Aは少し考えを巡らせるように目をそらした。

『会えばひとめでわかる』

オレにはこいつがそれに該当するのか、まだ自信はない。

だが、今こいつ以上の能力を持つ人間を見つけられる自信は、もっとねぇな･･･

「じゃあ3つ目･･･」

視線を戻したAが3つ目の質問をする。

「あなたにこの指令を出した人物、またはあなたの直属の上司、または現在の調査兵団団長、このどれか1つでいいから名前を教えて」

それを聞いて、オレはこいつと調査兵団との妙な結びつきを感じずにはいられなかった。

リ「いや、そのすべてに答えてやる。その質問の答えは1つしかない」

「え･･･？」

リ「･･･エルヴィン・スミス。そのすべての答えだ」

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