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*




リ「調査兵団に所属していたそうだな。退団した理由はなんだ」

「!」



イザークか・・・

あのお人好し・・・!




警戒心が足りなさすぎる。




「あたしだって質問したいことがたくさんある。こちらの情報ばかりは提供できない」




リヴァイと名乗った自称・兵士長は、なぜか嬉しそうに口元をゆがめた。




リ「ふん・・・。そうだろうな。ではまずこちらから3つ質問をする。そのあとそっちの聞きたいことにも3つ答えよう。どうだ」




意外に紳士的な提案に、内心驚く。

いや、油断しちゃダメだ。

ただ、提案は悪くない。





『相手の手のうちを探るためには、ある程度こちらのことを明かさねばならない』




また、あの人の言葉が頭をよぎる。




さっきからずっと、この人からあの人を思い出す何かが感じられるのは、気のせい・・・?





「条件をのむわ」

リ「状況判断が早いな」







いつも風の強い丘は、完全に日が暮れて肌寒くなっていた。




羽織ってきたストールを、体に強く巻きなおす。





リ「さっきと同じではフェアじゃないだろう・・・質問を変える。家族はいるのか」

「・・・・・・・・・・」



いない、と言葉にしたくなくて、伏せた視線と無の言葉で答える。



リ「そうか」



大したことじゃない、とでも言いたげな、感情のこもっていない相づち。

今の時代、巨人におそわれて家族を失った人は多い。

あたしも、そんな世界と自分の境遇にはもう慣れてしまった。




リ「調査兵団に所属していたというのは本当か」

「……本当よ」

リ「・・・兵団へ戻りたいとは思わないか」

「え…・・・?」





願ってもない言葉の到来に、あたしは自分の耳を疑った。




兵団へ・・・戻る?








戻れるの・・・?






できることなら戻りたい。




ずっとそう思ってた・・・

あたしは自分から退団したんじゃない。





クビになった人間だ。





・・・エルヴィン。

あなたにクビを宣告されたんだったね・・・


あたしは、もっとあなたのそばで戦っていたかったのに。






兵団には戻りたいけど・・・今この人の言葉をどこまで信じていいかわからない・・・



それにエルヴィンがあたしの入団を拒否するはず・・・・・・

きっと望みはない・・・




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(プロフ) - 頑張ってください〜 (2017年10月8日 19時) (レス) id: 8d86d6f3b5 (このIDを非表示/違反報告)
いこ先生(プロフ) - 萌さん» 萌さん♪♪ ありがとうございます!めっちゃ頑張ります〜(>▽<)/ (2017年10月7日 8時) (レス) id: ba96530b2c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 面白いです!頑張ってください! (2017年10月7日 0時) (レス) id: 8d86d6f3b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ico | 作成日時:2017年10月6日 23時

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