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森に入るとすぐ、あたしは見たことのある兵士の姿を捉えた。





あれは・・・・・サシャ・・・!

すでに立体機動で木の上を移動してる・・・




ん?

サシャの後ろにジャンやアルミンの姿も見える。




しかも、ミケが示した方角に向かってる。

なんで女型のいる方向を知ってるの?




「サシャー!!」




あたしはその姿に向かって叫んだ。




サシャはキョロキョロとしてあたしに気づかない。

きっと立体機動で移動してる誰かだと思ってるんだ。




「サシャー!!」



もう一度叫び、今度は手を大きく振ってみる。



ジ「Aさん!!」



サシャよりも先に、彼女の後ろを飛んでいるジャンが気づいた。



サ「えッ?えッ?・・・・あッ!Aさん!!」



ジャンを振り返ったサシャが、ジャンの視線を追いかけてやっとあたしに気づいた。

あたしは馬をサシャたちのほうへ走らせた。



ハ「おぉ〜い!!A〜!!」

「・・・・え?」



今度はあたしの後ろから、聞きなれた声がした。

振り向くと、ハンジが馬を疾走させてこちらへ近づいてくるところだった。



「ハンジ!!」

ハ「ミケがこっちのほうだって言うから・・・そんでAが先に行ったって聞いて、慌てて追いかけてきた。無茶しないでよ〜」

「無茶じゃないよ、エルヴィンが出した指示にちゃんと従ってる」

ハ「エレンを死守せよ、ね。だけどじゃっかんフライングしたろ、ミケとグルになって」

サ「エレンを死守・・・って、もしかしてあの雄叫びはエレンだったんですか!?」



あたしたちの近くを飛ぶサシャが、ハンジに聞く。



ハ「あぁ、そう考えて間違いないと思うね」

サ「あの声を聞いた途端、ミカサがこっちの方へすっ飛んで行ったんです。私たちは彼女を追いかけてここまで来て・・・」

ハ「ミカサが?」



あぁ、だから自然と女型の巨人がいる方に向かってたのか。



ミカサ・・・

きっとエレンの危機をあの子は誰よりも早く察知した・・・

そして誰よりも早く、助けに向かった・・・




「あたしたちも、早く行こう」

ジ「けどエレンの近くには確か、特別作戦班が・・・」

「そう。彼らがついてる・・・だから大丈夫なはずだけど・・・エルヴィンが最善策を捨てた。それが意味するものをあたしは見過ごせない」




あたしは、手綱を握る両手に力を込めた。

近くまで馬を走らせるほうが速い。



ミケが指した方向へ向かい、あたしはスピードを上げた。





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ico(プロフ) - カレンさん» 嬉しいご感想ありがとうございます!励みを頂き力が湧きます!頑張ります! (2018年6月20日 15時) (レス) id: ba96530b2c (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - とっても面白いです!これからも頑張って下さい! (2018年6月17日 23時) (レス) id: 5dabf5f2d3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ico | 作成日時:2018年6月9日 14時

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