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*
なんで･･･こんな時に･･･
ズルいよミケ。
いつもは無口なクセに･･･
こんな時にそんなこと言うなんて･･･
ミ「リヴァイの期待を裏切るな」
そうだけど･･･でも･･･
リヴァイがいなきゃ、期待にも何にも応えられないよ･･･
「リヴァイの力になりたい･･･どうしても。方角を教えて」
ミ「･･･････」
ミケはかたくなに口を閉じている。
「お願いミケ。こうしてる間にも」
エ「総員、森の中で待機！！各班ごとに馬を繋いで立体機動に移れ！！」
え･･････ッ！？
あたしの言葉は、前を走っているエルヴィンの声に遮られた。
ミ「応戦するつもりか･･･！どうやら、エルヴィンが決断したようだな･･･」
ミケが驚きを隠せないといった表情で言った。
「決断って･･･」
ミ「最善策を放棄する決断だ」
「最善策･･･」
ミ「わからないか？これ以上の犠牲を出さずに帰還することは不可能だと判断したんだ」
『今はこれ以上損害を出さずに帰還できるよう尽くす。
女型が喰われているのを見下ろしていたあの時、エルヴィンはそう言っていた。
エ「慎重に周りを確認しながらエレンを探せ！発見次第、エレンを死守せよ！！」
エルヴィン･･･
最善策を放棄しても、戦わなきゃならないときがある･･･
それが、今･･･
あたしたちは今に、すべてを賭けなきゃ勝てない･･･！！
ｽﾁｬ･･･
すぐ横で、ブレードを抜く音がした。
ミ「この方角だ」
ブレードを持ったミケの右手が、斜め方向にスッとのびた。
ミ「エルヴィンにもすぐ報告する。先に行け」
「ミケ･････。ありがと･･･！！」
あたしはそう言い放って、隊列から離れた。
ﾊﾟｶﾗｯ、ﾊﾟｶﾗｯ、ﾊﾟｶﾗｯ、ﾊﾟｶﾗｯ･･･
エレンを守ってみせる。
リヴァイ･･･あなたのことも･･･
守られてばかりなんて、あなたの命を盾にするなんて、あたしにはできないよ･･･！
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ico(プロフ) - カレンさん» 嬉しいご感想ありがとうございます！励みを頂き力が湧きます！頑張ります！ (2018年6月20日 15時) (
レス) id: ba96530b2c (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - とっても面白いです！これからも頑張って下さい！ (2018年6月17日 23時) (レス) id: 5dabf5f2d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ico | 作成日時：2018年6月9日 14時
