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……SIDE IS リヴァイ……



Aがハッとした表情をして、すぐに意志を固めた目をよこした。



リ「今は女型を守ることを考えろ・・・・行け」



Aは頷き、巨人の群れへと飛び込んで行った。




ここにいる兵士全員が、ぞくぞくと現れる巨人と戦っている。

だが・・・




ザシュンッ!!

パシュウッ・・・ザザーッ!!



ザクッ・・・ヒュンッ!!

バシュッ!!

ヒュンヒュン・・・!! ザシュンッ!!



パシュッ・・・・!!

・・・・・・




斬っても斬っても巨人の数はいっこうに減る気配がねぇ。





むしろ、ガスや兵士の数のほうがどんどん減って行く・・・・




そして女型は・・・




ザクッ!!

オレは目の前の巨人のうなじを削ぎながら、女型の巨人へ視線を移した。




リ「・・・・!」


マズい。

体から煙が出始め、その形が崩れている。




手遅れか・・・





エ「全員一時退避!!」




エルヴィンの指示と同時に、生き残った兵たちが木の上へと戻る。


オレはエルヴィンの立つ枝へとアンカーを飛ばした。




ヒュン!・・・スタッ

リ「オイ・・・エルヴィン」

エ「やられたよ」



やけに静かな声でそうこぼすエルヴィンの横顔は、落胆というより恐怖と喜びの混ざったような、ヤツにしかできない表情だった。



リ「何ってツラだ、てめぇそりゃあ」

エ「敵には全てを捨て去る覚悟があったということだ。まさか・・・・自分ごと巨人に喰わせて情報を抹消させてしまうとは・・・」



確かにな・・・

オレもここまでの予想はできなかった。

オレはついさっきまで、コイツに自分を消す方法などないと思っていた。






辺りを見回すと、枝の上で息を切らすハンジやミケを始めとする兵士たちの姿、そしてその下を見下ろせば、ムダになった大がかりな罠の装置、無残に散った兵士たちの亡骸(なきがら)・・・



クソ・・・・・



スタッ

「リヴァイ・・・」

ギュ・・・


Aが、オレの隣へ来て腕をつかんだ。



リ「どうした」

「女型が・・・」

リ「あぁ・・・こうなっちまったらどうしようもねぇ」



オレは自分に言い聞かせるような気持ちでAに言った。



エ「巨人達が女型の巨人の残骸に集中している内に馬に移れ!荷馬車はここに置いて行く!」




何の成果もなく撤退か・・・



ギリ・・・

オレは奥歯を強く噛んだ。




エ「カラネス区へ帰還せよ!!」




*

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ico(プロフ) - カレンさん» 嬉しいご感想ありがとうございます!励みを頂き力が湧きます!頑張ります! (2018年6月20日 15時) (レス) id: ba96530b2c (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - とっても面白いです!これからも頑張って下さい! (2018年6月17日 23時) (レス) id: 5dabf5f2d3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ico | 作成日時:2018年6月9日 14時

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