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☆11、銀色のそれ ページ11
・
それは
いつだったかの
ライブの日
打ち上げの席を
2人で抜け出して
露店で見つけた
銀色の
ペアリング。
・
「ねぇ これ カワイイ」
「どれ」
「あと何時間？」
「何が？」
「誕生日だよ 潤の」
「買ってくれんの？」
「指 かして」
・
夜風が
私達の
未来を
いいものだと予言してくれてた
と、手放しで思っていた頃。
・
「捨てなきゃだね」
・
不意に
つまんでた指が弾けて
銀色のそれは
フローリングの床を
滑り出し
冷蔵庫の奥へと
消えてった…
・
「どうしよう…」
ラッキーアイテム
革ベルト
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作者名：mimi×＊- mie -＊ | 作成日時：2012年5月15日 19時
