君が何と言おうとも、僕は運命を抱き締める。

第28話〜惹かれるように感じる〜 ページ31

颯天sibe

「だから……私は…




努力出来る事も、才能だと…思うよ」


初めて聞いた声は何処か懐かしい言葉のようだった


そして僕はハッとした

…そんなに頑張れることは人にはない個性だよ！…

この言葉がさっと頭の中に過る



……み…あちゃん…


僕の好きだった人の名前が出てくる


彼女は僕の側に居てくれた

そしてこの子も同じような感じがする



彼女の近くにより


『…ありがとう』

とお礼をするのに馴れていなく次第に声が小さくなる





それからは暫く無言だった


出会って数日しか経っておらず、彼女の名前も知らないのに惹かれたように感じる



無言の間に僕は新な決心をした


彼女についていく。その考えが間違ってもね



僕が知る彼女はただ者ではないけど優しく脆く儚い人なんだ


だから僕は支える。実秋ちゃんのように


彼女に助けられたんだ僕は



嘲笑う事はしなく向き合ってくれた


その恩返しって訳じゃないけど


彼女も辛い過去を持ってる気がする

だから、だから、ここで僕が手を差し伸べるんだ。あの時のように


拒まれても手を差し伸べる。彼女にも足りないのは優しさだから





その優しさをあげるんだ


次は僕が。ね？


実秋ちゃん。これで良かったんだよね。昔の僕には無理だったよ



ありがとう

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