この日をもって私は命を堕とします「D.Gray-man」 (ページ8)

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任務開始。７夜　④ ページ8

「はっ…はっ…」

今は自分の体を傷つけてないと気を失ってしまう。いつ目を覚めるかわからないのに…。

ぼやっ

くそっ、幻覚まで見えてきた…。
取り敢えず、この場所から遠のいたほうがいいかも。
人があまり見つからない地下のほうへ。

〈ティム、今はまだこっちに来なくていいよ。アレンのところにいて。私は少し休憩してからいくから〉

と、届いたかな…。多分途切れ途切れだったから気づいてないかもしれない。

「あー、なんでいつもいつも私は……大切な人を守れないかな。」
「あのときも、前の自分の時も大切な人を目の前で失った…。もう、何も失いたくないよ。」

早くこんな聖戦終わって。幸せな未来をみんなで送りたい。

こんAと思っても誰も助けに来ないし、進まなきゃ。神田かアレンに会うと思うし。

未だ幻覚が見えてしまって仕方ないけど。アレは………前世の私が大切で仕方なかった人。
なんで今更見えるのかなっ、見えなくていいのに。

角を曲がろうとしたとき、何かにぶつかった。

「っ、誰だって……お前か。こんなところで何してる。」
「…？陵…？いや、違う。神田だ…。」
「誰と見間違えてやがる。斬るぞ!このバカ女。」
「A殿。無事でしたか!」
「えぇ。アクマはあと少しで逃げてしまって…。気を付けてください。」
「はぁ1?何逃がしてんだよ。このバカ女。」
「！！神田殿後ろ…」

ザッ

「…カ…カンダァ…」
「さ、左右逆…っ」
「どうやらとんだ馬鹿のようだな」
「カ…ン…ダド…ノ」
「災厄招来！界蟲一幻!!!無に還れ!」

バン！

「ウォ…ウォーカー殿…」
「キミは…？」
「どういうつもりだテメェ…!!なんでアクマを庇いやがった!!!」
「神田。後ろ、少し間をあけて。」
「ハァ!?バカ女のくせに指図すんじゃねぇ!!!」
「その後ろのトマが私が切り損なったアクマだ。」

ドンッ

「「ぐっ」」

「A!神田!!」

ｷｨﾝ

「ヒャヒャヒャヒャ」
「テメェいつの間に…っ」
「へへへお前と合流した時からだよ！黄色いゴーレムを潰した時にあのトマって奴も見つけたんだ。こいつの姿なら映してもバレないと思ってさぁ。ほらお前も左右逆なの気にしてただろ?白髪の奴の「姿」をあいつに被した…へへへ私は賢いんだ。私の皮膚は写し紙。まんまと殺られたなお前。」
「…はっ！」

ドンッ

「ケケケケケケ」

だん！

文字数。