追いかけっこ終了 ページ21
「やっと、ハァッ、ハァッ、追いついた…。オラ、ついてこい。」
「はぁ!?なんでついていかなきゃいけないのよ!こちとら、縛られてどこにいるかも知らされてないのに!?」
それなら、教えてやるよと上から目線で言ってきた。
解せぬ。
「ここはな〜“箱舟”っていうところだよ。普通の人間なら見えない」
「はこ、ぶね……?」
「聞いたことねぇのか?まぁ、そうだろうな。あいつらはまだそこまで来てないだろうしな」
「それってどういうことですか」
「どうもこうも、お前がこっちに来てくれればあいつらも無事だってことだよ。………まぁ、命の保証はしねぇけどな?」
ドクンッ
「おぉ、おぉ!その瞳だよ!おまえやっぱ、」
あの実験で失敗した被験体だったんだな。
紅い瞳。それはあの実験で失敗したものにだけ現れる症状。
目の前の少女はその紅い瞳で俺らを見ている。
「お前らに、お前らなんかに何が分かる……。この苦しみが、血のように真っ赤な瞳がっっ!!」
「正気を失うとは随分と哀れだな、お嬢ちゃん」
それと同時にまた暗闇におとされた。
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作者名:アイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org
作成日時:2016年8月17日 7時