任務、遂行。 ページ13
「只今、任務遂行しましたよ。コムイ室長…って寝てる。」
「(-_-)zzz」
「起きてください、コムイ室長。………“リナリーが結婚しちゃいますよ”」
「いやだー!!リナリーッッ!!お兄ちゃんのそばから離れないでーー!!!」
「あっ起きた起きた。コムイ室長、無事イノセンス回収しましたよ。今回のはかなり苦戦しましたけど。」
「え?Aちゃんでも苦戦することがあるんだねぇ。」
「何おじいちゃんじみたこと言っているんですか。あ、それとこのイノセンスが突然刀に変化したんですけど何かわかりますか?」
「刀?」
「刀……ねぇ。そのイノセンスが共鳴して刀に変化した、と?」
「そういうことになります。」
「私の中にあったもう一つのイノセンス。そのイノセンスが刀に変化したんです。何もない場所から突然。」
「私の中にまだ……いえ、なんでもありません。」
「そうか、Aちゃんも大変だったんだね。」
「………私は何も」
「いいんだいいんだ。僕たち教団側もちゃんとしなかったのが悪いから。Aちゃんは何も抱え込まなくていいんだよ。」
「そう、ですか。あ、そろそろ時間なのでここで失礼しますね。また解析お願いします。」
「うん。今日はゆっくり休んでね。」
ぱたんっ
刀、扇。二つのイノセンスを持つ者。絶対これから何かが起こる。Aちゃん自身もそのことが分かっているみたいだ。
それなのに、僕は君たちに頼ってばかりだ。僕らにももう少し頼ってくれてもいいんだけど。
さーて、解析しなきゃね。明日には終わるとうれしいかなぁ。終わらなかったらリナリーにコーヒー入れてもらおう。
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作者名:アイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org
作成日時:2016年8月17日 7時