猿女のち彼女【碧棺左馬刻】

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Aside

頭がクラクラしてくる。こんな甘い雰囲気に飲まれたのだろうか

かれこれはじめてから30分ほどたっただろうか

体が何かを欲しがるように疼いてくる

けど確かあの雑誌では初体験は死ぬほど痛くて4〜5回は挿れなくてはいけないと書いてあった気がする

彼はどこまでするのだろうか、もし最後までするのだったら私の体は大丈夫だろうかと不安がよぎる

その不安や心配を汲み取ったかのようになるべく優しくすっからと呟く碧棺さん

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左馬刻side

いつから望んでいたか。それは俺様でも覚えていない。ただ今が待ちに待ったその瞬間というだけだ

Aと付き合い始めてから早数ヶ月。付き合ってすぐにあいつが

『私初カレが碧棺さんなんですよ？』

なんて無邪気に笑っていたのを思い出す

顔は整っているのに言動や行動が悪影響を及ぼしているのかあいつは元彼はいないといった

最初はそれが素直に嬉しいと思ったが次第にあいつのことだから体関係だけの友人とかは作らないだろうと思い、まずヤったこともないんじゃないかと思った

その予感は当たっていたなと今感じる

今まで体を重ねただけの女どもと違って全くもって慣れている感じがしない

キスし続けたら呼吸をしようと必死になっていたり、俺の背中や首の後ろに手を回せばいいのにひたすら口を抑えている

胸を触ってやればどこ触ってんですかという顔をして、秘部を触ってやると得体のしれない感覚にどうすればいいのかわからないという顔をする

いつもみたいにアホ抜かしてるとかのツラとか珍しく黙って読書をしているツラでもなく新しいツラを見れて嬉しく感じる

もっとその表情を見せて欲しい

もっと俺様だけを見て欲しい

その顔も髪の毛も手も体も全部俺様に委ねて欲しい

そう思ってあいつの中に挿れた瞬間


『いっっっっっっ！！！』

と苦痛に満ちた声が聞こえた

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