猿女のち彼女【碧棺左馬刻】

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左馬刻side


Aがアイスクリームをもってこっちに向かって来たと思ったら女共に囲まれている俺をみて

ただ結婚指輪だけなぞって元きた道を戻っていった


左「あいつ見捨てやがったな……」


と呟くが前みたいに浮気だぁー！とか言わないあたり、俺の女としての自覚が出てきたんだろう



周りに集っていた女共に邪魔だどけといってAのもとへ向かう



左「あいつどこいったんだよ……」


と辺りを見回すと男数人に手を引かれ人気のないところへ連れていかれる見覚えのある後ろ姿



抵抗しないあたり、なにか作戦があるんだろうが、



左「あいつマジで少しは抵抗しろよ」



と後を追いかける



後ろからあいつの様子をみていると呑気にアイスクリームを食べて男達の言うことに何も返さずにいる


なんであいつらがAの身体触ってんだよと、イライラした気持ちになってAの元へいって助けてやると



『ちょっと蹴っ飛ばしてみたかったんですけどねぇ』



なんて呑気もいいとこだ。俺がなにを考えてるかも知らないで



左「ちょっとこっちこいや」



余裕もったお前も違う1面をみれて嬉しいが、余裕というか危機感もないお前は危なっかしいんだよと感じ


Aの持ってる浮き輪をその辺に投げ捨てプールへ向かう



『ちょっと！浮き輪浮き輪！え、待って待って。そこ洞窟プール！深いってば！』


というあいつの悲鳴を聞きながらずんずんと中へ進んでいく





男という生き物には危機感持てや、ということをちゃんとその身体に教えこんでやろうか



なんて思いつつ足を進め続けた

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