猿女のち彼女【碧棺左馬刻】

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Aside

とりあえず家に帰って紙袋をあける

ちなみに私は碧棺さんと付き合い始めてから碧棺さんの家に同棲している

母さんにヤクザと付き合ってると言ったらどうなるかと不安だったが母さんは碧棺さんには好印象しかなく喜んでくれた

『途中から飴村さんが選んでたやつ見てなかったけどめっちゃ過激なのあるじゃん』

と呟いて1枚1枚丁寧に広げて畳んでいく

オススメはこれ！と書いて貼ってある服を手に取ってみる

『え、エッロ。なにこれ……』

広げて見ると胸の部分は生地が厚いがお腹の部分は透けている

『こ、これ私お腹出てないよね？』

と一瞬焦って一旦試着してみる

よかったおなかはでてないわ。と思って飴村さんからのメモを取ろうとすると裏面に

雑誌も読んでね！と書いてある

『雑誌雑誌、えーっとどこだ？』

と荷物をひっくり返して取り出す

気になるその表紙には

【男性が手を出したくなる女って？！】

え、なにこれ。え、なにこれ。気になる……

そう思ってページを捲り始める

Q,自分になかなか手を出してくれませんどうすればいいですか？

A,それは貴方を大事に感じてるとポジティブに考えて自分磨きを頑張って！

碧棺さんが大切に……？

Q,胸が小さいのが気になります

A,男の人は案外気にしていませんよ！大事なのは心！

え、まじで？でも私が気にするんだよなぁ

Q,まだ初体験を迎えていないんです。そういう人は苦手ですか？

A,初体験といってもだいたい4〜5回は体を重ねないと男のものは入りません。そう考えると初体験とか意外とどうでもやよくなるので気長に！

まって。１回じゃ入んないの？

なんて1ページ1ページ熟考していた。

【男性は急な名前呼びにキュンとくる？！】

と言う記事を見つけ、名前呼びとかしたことないなと感じる

『名前呼び…………碧棺左馬刻。さ、左馬刻さん。』

本人を前にしてもないのに１回名前呼んだだけでブワッと体が熱くなる

やばい、これは練習しなくちゃ。と思って

『さ、左馬刻さん。左馬刻くん。左馬刻。左馬刻さん。左馬刻くん。左馬刻……』

と連呼していたら

左「ンな格好でなんで俺様の名前読んでんだよ」

と急に声をかけられる

あまりにも驚いて読んでいた雑誌を落としてしまう

左「こんなの買ってたか？」

といって拾おうとする彼を阻止するのは時すでに遅し。

左「男性が手を出したくなる女……？」


『あぁぁぁぁぁぁぁあ！！』

3→←初体験…………？？

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