隣にあるスミレ【やふへゐ先生】

DAY1 ページ3

今日はHAPに新メンバーがくる日…
なのだが？


A「カゴおっも…！」


なんと私はドンキホーテで買い出し中
はじめが「買い物お願いします！」と
頼んできたので仕方なく…


A「新メンバーに会いたかったんだけどな…」


帰ったらもういるだろうし
挨拶して仲良くなれば…

と、ここで重要なことに気がついた
私は重度の人見知りだったことを
ついさっきまで忘れていた

どうしよう…
HAPに戻るのが嫌になってきた…
とりあえず、だいちに連絡するか


Aだいち、迎えに来て


すぐに既読がつき
返信がくる


だいちぃ撮影終わってからでもいい?


すでに撮影は始まっていたのか…
でも迎えに来てくれるなら待っておこう


A30分くらいで来れるなら待つ

だいちぃ余裕!待ってて!


来るまでに買い物を済ませておかないと…

そう思い、少しだけ急ぎながら
買い物カゴいっぱいに商品を入れて
お会計を済ませる

両手にドンキホーテの袋を持ちながら
5分ほど待っただろうか
見慣れた車が目の前に止まる


だいちぃ「ごめん、遅くなった！」

A「荷物が重い…手が外れる…」

だいちぃ「後ろの座席に乗せて！
　 早く帰らないとはじめくんが拗ねる！」

A「なんで」

だいちぃ「俺もついていきたかった〜って」

A「買い物任せたの自分なのにねｗ」

だいちぃ「考えてなかったんでしょｗ
　 じゃあ、帰りますか！」


エンジンがかかり、はじめの家へ向かう
そういえば…と、気になったことを聞いてみる


A「今日、来てるんだよね？」

だいちぃ「んー？誰が？たなっち？」

A「ちがうちがう、あのー…」

だいちぃ「あ！ようへいくん？」

A「そう、そんな名前の人」

だいちぃ「もう家にいるよ…そういえば人見知りだったね」

A「そうなんだよ…どうしよう…」

だいちぃ「大丈夫だって！悪い人じゃないし！
　 面白い人だったよ？」

A「そうじゃない！バカだいち！」

だいちぃ「わかってるってｗ
　 怖いなら俺らの後ろに隠れてたらいいからｗ」

A「かたじけない…」

だいちぃ「いつものことｗ」


そんな会話をしているうちに
我らが拠点、HAPについてしまった

ドキドキしながら荷物を持って車から降り
だいちと一緒に玄関まで向かう

この先に待っているのは
自分の運命を変える人だってことを
私はまだ知らない

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